「待ってる」を含む小説

　私は春が嫌いだ。 　暑苦しい夏よりも、落葉の切ない秋よりも、痛いぐらい寒い冬よりも、私は桜舞い散る春が嫌いだ。 　そしてそれと同じぐらい私は春が愛おしい。 　彼女と出会…

「必ず迎えに行くから待ってて。」 「うん！待ってるね！」 同じ施設で暮らした“ハナちゃん” 彼女と交わした約束。 あれから12年・・・。 再会したハナちゃんの正体は。 …

民家の壁をよじ登ったカエルが雨どいでウォータースライダーをする話です。落選しましたが、文芸社の絵本大賞に応募した作品です。

白濁した海の真ん中にぽっかりと浮かぶ一隻の船。 船上には「彼」がひとりぼっち。 「待ってるよ。ずっと、待ってる」 宇宙、怪物、街、海。そして「彼」と「男」の物語。 すべてがつ…

カクヨムは言葉を紡いで楽しむ場だと思っている。なのに、謂われない誹謗中傷に晒されたり攻撃的なレビューを突きつけられたりと、心が痛くなるようなことも起きている。 その筆は本来は人生…

「君達の周りにある物は変化するきっかけを待ってるのかもしれないよ。」 「じゃあ、とりあえずやってみますね。」 お世辞にも優秀とは言えない高校生達、何かをしよう、だけど何をしよ…

主人公七折伊吹はかつて謎の男にもらったメモを大事にとっていた。さらにはそのときに言われた「開けてもいいだろうと思うときまで開けないこと」という約束もしっかり守っていた。中学卒業か…

宇宙船事業が活発化し、経済がかつてとは比較にならないほどに発展した地球。 貿易の中心地と化したそこは、魔術、超科学、怪人、怪獣となんでもアリの様相を呈していた。 それらの巻き起こ…

"ずっと、君を待ってるから" 本好きの高校生松永秀は、いつもの図書館で一冊の本と出会う。その本が原因で、彼は日常と引き離されることになってしまった。 ※手軽に読めるものを…

これは、一人の少年の始まりの物語。 彼の物語はここで一度終わり、そしてまた始まる。 勇者として戦う、カイネ。彼は途轍もない力を持っていた。彼はその日、魔王討伐の戦いに出た。 ……

三月の初め、高校生活の三年間がいよいよ終わるという時、三年生・大葉薫は二年以上心に秘めていた小さな恋慕の情を解き放つ決心をする。 「卒業式の日、朝6時に教室で待ってるから」 　…

二十歳になったら帰ってきなさい。 皆口を揃えてそういった。 コヨトルが待っているから。 コヨトルは、怒らせてはならないから。 二十歳になったら帰ってきなさい。 無…