「山」を含む小説

　 　吸血鬼と人間が混在する世の中で、猫ノ山寧々子は猫になれる「猫族」として、ひっそりと息を潜めて生活していた。 　白猫のオッドアイである寧々子は猫の姿でも、人間の姿でも周囲の…

その年一番の寒さだったあの2月から日常が変わって見え始めていた 湖には気嵐が見えていて呼吸の度に体が冷えていく程寒く晴れた日から―― ————————————————————…

ヤバい仕事に付き合わされ、山の中で穴を掘っていた男の目に、一体の西洋人形が止まる。 何故こんな山中に人形が？　誰がわざわざ人形をこんな場所まで持ってくるのか？　捨てたのか？　その…

松本律は、千葉で一人暮らしをする大学一年生。 パンデミックのせいで大学に通えず、友だちもできず、寂しい日々を過ごしていた。 そんなある日、律は同じ大学の一年生、遠山綾とSNS上で…

雪山で行われるブラック研修。俺は日夜過酷なシゴキに耐えていた。同室の白石はそのような苦境から脱しようと、逃亡計画を持ちかけてくる。そんな中、俺は深夜の廊下で人を凍らせる純白の巨大…

　『自由禁止法』が施行され、全ての国民が自分より目上の存在に何もかもを従い生きていかなければならなくなった2050年代の日本。 　幼少期に両親が『子供に自由を与えた罪』で投獄さ…

御者と女性は二人で旅をしている。薄暗い山に入り、鬱蒼とした森が広がる道を進んでいく……――。

世子x星河

花亦山心之月，世子x文司宥

深夜ラジオ騒動によって明らかになった呪術を駆使するカルト教団の存在。 その正体を探る霊能者達を挑発するように起きるテロ。 初めての恋とその結末。 正と邪の呪術師達が蠢き鳴動する闇…

『第一作　首くくりの町』 昭和の終わりの田舎町。突如訪れた怪異に住人は恐れ慄き、ついに死者が出始める。神主の母親であるお婆さんが驚きの行動に出て、親子三代に及ぶ慰霊の物語が幕を開…

『第三作　外国人労働者』 異国の霊に憑りつかれた男の除霊を依頼されたのだが…言葉の壁があり霊とコミュニケーションが取れない…どうすれば…？ 『第四作　深夜ラジオ』 心霊写真をネッ…

時は明治十九年。日本、東京。 主人公・薄墨界は父親の営む何でも屋として活動していた。と言っても父親・博文の右腕と言う、補佐的な仕事ばかりだった。しかし、九月十六日。何でも屋に手紙…

暇だったから魔女になったオバちゃんアンジェリカ・アジャルタ。 そんなオバちゃん魔女がひょんなことから魔女育成学校へと通う事に？ これをきっかけに物語は動き出す。 オバさん魔女ア…

　遥野郷の最奥、その里では恋をした女は光る。 　東国全土における山村調査中、私はそんな伝承とも迷信ともつかぬ話に出くわした。 　怪我をして行き倒れた私を介抱してくれたのは、阿古（…

　俺の地元ではてるてる坊主を作るときに、着物を着せてやることがある。 　山に住んでいる日和姫に晴天を願ってのことだ。 　日和姫は山の中腹あたりの洞窟に住んでいる。たまにその姿を見…

ある山に逃げ込んだ男と山に棲む女の話 他のサイトにも載っている。

山の恵み、野の恵みで生きる一族の許に西の国から女たちがやって来ます。彼女たちはさまざまのものを伝え、一族の暮らしは変革していきます。そして……

年末年始。 十年ぶりに父方の実家に帰省した高三の樹（いつき）。 山を超え、丘を登り、たどり着いた祖母の家はどこか懐かしい日本家屋であった。 赤ん坊であったいとこ。記憶にないいとこ…