激熱でした。社会というか、企業の醜い人間模様と、ただただ暴力的な力を持った巨大生物。その二つが絡みあっためちゃくちゃ激しい怪獣小説でした。人間関係メインかと思いきや、バトルシーンもめっちゃ熱くて興奮しました。あと、個人的に鍾さんが推しです。
タイトルに書かれているとおり、「ムカデ✕凍らせる」というコンセプトがおもしろく感じました。 研修が辛く、逃げ出したかっただけなのに、予想だにしなかった事態に巻き込まれるシチュエーション、巨大ムカデに関する謎、そして、そんなムカデに抗う姿がパニックという状況に上手く作り込まれていると思いました。
雪山の施設で行われるブラック企業の新人研修が舞台となる本作。閉鎖空間で行われる新人研修の恐怖もさることながら、巨大ムカデの出現によって恐怖のベクトルが一気に変化します。雪山と巨大ムカデという新鮮な組み合わせ。モンスターパニックの王道を行く展開。限られた道具を駆使して巨大ムカデと戦う生存者たち等々。見どころ満載の一作となっております。巨大ムカデの襲撃とその顛末を、是非その目で見届けてください。