「和風 短編」を含む小説

　その駅は、かつて無の海から生まれる神を、現世に移動させるための駅であった。 　だが、駅を管理していた老駅員の神が忘れ去られ消滅し、その役割も忘れられ、完全に失われた。 　だが、…

現代日本には、おとぎ話の登場人物を先祖に持ち、能力を受け継いだ者たちがいる。 高校一年生の少年、桜庭灰慈《さくらばはいじ》もその一人。 『花咲かじいさん』の末裔であり、「灰を花に…

農村に祖母と二人暮らしの勘太郎。 幼い頃から聞いていた鏡池の言い伝えの「真実」を聞かされ、真相を確かめに行くが…。

千年続く皇家に生まれ、神の末裔と尊ばれようと、朕には何の力もない―― 敗走の夜、都を奪われ、宮を焼かれた若き皇王と、奴婢の少女が出会う和風ファンタジー。 題名読みにくくてすみませ…

人里離れたところに、ある青年と女性が住んでいた。 病弱で冬の寒さに苦しみがちの青年とそれを支える女性の間には、常人にはない秘密があった。 二人が互いを知り、想いあい、共に寄り添っ…

竹から生まれた美女かぐや姫は、結婚を申し込んだ公達たちに難題を課します。 その難題とは？

　 　 　夏休み。祖父の住む村を訪れた小学生美樹（よしき）は、村に住む友達の亮（りょう）に誘われるまま、夜の湖へと向かう。 　この村の湖には、水神様が住んでいるんだ。 　だか…

異能の家系に生まれた姫は、鬼面で顔半分を隠した軍人皇子から呪詛を解けと刃を向けられるが――女中からも疎まれてきた姫が、書物が溢れる屋敷に居を移し、幸せを見つける物語

山奥の小さな祠の前で、みすぼらしい姿の少女・シマは跪き頭を下げた。 わずか十歳。豊作祈願で蛇神の生贄になるという。 白銀の髪に鱗の皮膚を持つ蛇神は、赤い眼で少女を睨んだ。 昔話…

　賽の河原、そこは冥土に行く途中にある三途の川の河原で、親より先に死んだ子供はここで親を供養するために塔を建てる。しかし、塔を建てる途中で何度も何度も鬼に塔を崩されるのだという。…

夜香蘭を咲かせたい私の奮闘記。 緑と花に溢れた職場で頑張っています。 　　　　　 クロノヒョウさん主催の第37回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画に参加させていただきました。…

「道は知らないけど、琵琶の音が聴こえるから」 　琵琶の音に導かれて都を目指す少女、沙楽(さら)。道中、髑髏を介して話す亡霊、遼水(とおみ)と不思議な出会いを果たした彼女は、とあ…

　渋谷の道玄坂に巣食う、ギャング集団の下っ端の主人公、松元キョウヘイ。ある日、敵対するグループや暴走族の、落書きの上に自らの所属する、ロゴマークをスプレーアートで、上書きする役割…

　最強の国産カフェインを、手軽に優雅にキメる方法（合法） 　※決してエナドリ会社にケンカを売るものではありません。茶屋のまわし者でもありません。 　※カクヨムと小説家になろう…

時は大正、舞台は神々の住まう「異界」。 呪われた火の神【鬼灯】と、鬼灯の屋敷に「掃除人」兼「契約花嫁」として仕えることになった少女【小夜】は、とある満月の夜、月の涙を受け取るた…

【あらすじ】 　ここは、この世とあの世を繋ぐ神様の為の旅館——『彼岸屋』 　新宿の奥に存在する”神宿”に古くから八百万の神々に愛されてきた老舗旅館である。 　彼岸屋を担うは若き…

神や鬼が身近にいた時代の和風ファンタジー。 都で魑魅魍魎を退治していた法師（正也）は、ある村へと派遣された。 村人は土地神である風神に迷惑をしていて、退治て欲しいと依頼してくる。…

代筆屋を営む私の元に、一人の旦那が手紙をもってやってきた。 それは、菊乃からの手紙。 旦那から受け取った扇子に書かれた返歌を読み、行動する。

　これは遺書であり、告白文であります――。 　ある従者が綴った、主と従者の狂気の記憶。 　主と従者の性別は決めておりませんので、ご自由に想像していただければと思います。 　舞台…

【※ゲーム原作案コンテスト版の短編となりますので、ここで完結となります。】 現代日本は人口１億人を超え、１日あたりの死者は3500人以上といわれている。そうした時代の流れで、膨…