「消えない」を含む小説

・夜道 舞台はラオス南部、世界遺産のワットー・プーを観に行った帰りに、移動手段を失い、遠い街まで歩いて帰らなければならなくなった男の孤独と侘しさを、大麻を頼りに、夜を画布に、酔い…

一面真っ黒だった景色にほんの少し白みがかかって、 火の消えたランタンがぶらさがっているのを 見て取れるくらいになったころ、 アサは寒さで目を覚ました。 「寒い…寒すぎるよ…。」…

霧に消えていく街で必死に生きている18歳、和島　雄介。夢が消えてしまった彼は現実について選択する時期が迫っていた。そんな中、過去が雄介を迫ってくる。 夢と現実。過去と未来。夢を…

　妖怪が蔓延っていた時代も遠い昔に流れていき、化学の発展と共に妖怪はその数を減らしていった現代。妖怪として産まれた俺、童子　漪（どうじ　さざなみ）もまた自身の運命を呪い、抗えぬ時…

見たアニメをクールごとに記録しておくためのメモ帳です。配信やYouTube、劇場アニメなども記録しておきます。基本的に放送されたアニメは全て見てます。全部は見切れないので週30本…

「私と一緒に死んでくれますか」 　切り立った崖の上で見知らぬ少女が僕に死のうと誘いかけてくる。 　鈴蘭のようなささやく匂いと、打ち付ける波の音が僕を誘う。 　 　そして僕は現実…

また新しい年を迎える　この季節になるといつも私の瞳には儚い蜃気楼が映る　当たり前のようで当たり前でないその情景は　きらりと光って　散りゆく花びらとともに　風に乗って消えてゆく

空飛ぶ車が一般化した近未来。空飛ぶ車と関連設備を開発し成功を収めた＜スカイロード社＞のCEOエディは、今最も注目されている＜空中都市建設計画＞責任者だ。エディは妻とのバカンス中、…

呉羽 凪(くれは・なぎ)。♀ 中3。 受験生にも関わらず、 緊張感なく適当な生活を送っている。 訳ありでおばあちゃんと暮らしている。 先祖代々、明神寺という寺を支えており 凪は休…

流刑の島・四つ葉。ここには廃刀令に取り残された傍流の剣士、歴史の闇に消えた異能の呪術師、ありとあらゆるこの世の暗部が集まる。 青年・沢渡井澄はそんな島の中で、ただひとりの少女を護…

ひょんなことから異世界へ転移した少年は類い希な乾燥肌の持ち主だった。 彼は『伝説の赤き龍の紋章を持つ者』として崇められ、世界の支配を目論む皇帝と戦う冒険に出ることになる。 装備は…

　全三四話（序章・終章含め） 　前作『Ishtar Feather』をお読みいただいた方がより一層楽しんでいただけると思います。 　柚机莉徒と髪奈夕衣の十九歳コンビが織り成す、…

「ていうか、俺、ロボット！？」 剣と魔法とロボットなVRMMOゲーム『狂乱と閃光の銀河』で機械種族を選んでいた郷田哲雄３１歳独身は、鋼鉄の体でゲームとそっくりの世界へと転移して…

時は現代。科学が発展し様々な神秘が解き明かされた今、日本の八百万の神たちは危機に陥っていた。そう、信仰が足りないのだ。人間の信仰が足りなければ神の威厳は減退し、いずれは神と名乗る…

最後のサンタクロースが死に、世界は滅びた。主義者たちが消え、子どもだけが生き残った世界に希望はあるのか？

　市街地から少し離れ、山に囲まれた温泉街に暮らす宮原透也は、高校最後の夏休みを満喫していた。そんなある日、手伝いで訪れた林檎畑の奥で１つの洞窟を見つける。充実した夏休みに現れた１…

　寒風の吹く街の広場でベンチに座り、葉を全て落とし寒々と立つ鈴懸の樹を力無く見上げながら、妻が来るのを待つ男。そこに犬を連れた風来坊の老人が現れ、男に話し掛ける。悄然とした男の様…

臣と呼ばれる地方に 里の者が決して立ち入ることのない山があった。 その山は嘗ては「天狗山」と呼ばれていた。 しかし、長い歴史の中で その山の名前は人々の記憶から消えていった。 た…

19世紀、フランス、パリの街で相次ぐ失踪事件。ベテラン刑事、ロイド・ティンガ―刑事は新米刑事、ピエール・ウィルバン刑事とともに、難航する捜査に頭を抱えていた。霧に隠された街の中、…

SFの可能性がある。