「先へ」を含む小説

俺はポルを親友だと思っていた。けれど、ポルにとってはそうではなかったのかも知れない。 星間の往来が可能になった未来のこと。星間運輸会社で働くダイチは仕事先の星で、十年前に行方不明…

デザイナーを自称する男、筑里は馴染みである納満の依頼で、首都圏のはずれに建つ洋館に訪れる。『影絵』を取り戻してほしいという仕事に首を傾げつつ向かった先で彼を出迎えたのは、胡乱な管…

馬の能力を推測するのは競馬民として必要な、もしくは得たい能力の一つだろう。 ここでは血統、馬体、歩様の観点で馬の能力を推測する方法を回ごと項目別に不定期連載していく。 ただし、競…

バイトの休みであった祥也は一日寝て過ごそうと思っていた矢先、弟の匡に一喝され、子狼のジルヴァと共に散歩をしていた。 ジルヴァのことを見ていると、同年代の女子に声を掛けられた。 中…

変わっていく世の中と変わらない世の中。 変わっていく自分と変えられない自分。 何気なく見上げた先に眩く輝く光があって、その光に照らされて感じるものは何なのか？ 何であって欲しい…

文学賞の没作です（「ちくま」―2022年3月）。 書き直してお送りいたします。 自身の結婚を機に、 口を聞いていなかった父と再開。 「行きたいところがあんだ。」 そう言…

人間への不信感から、学校に通えなくなった女子高校生・織崎紬実。 人生にすら絶望しかけていた彼女は、ウェブに投稿された小説に心を救われ、その作者である和枝と連絡を取り合うようになる…

テレビの占いコーナーで『空から未来のお嫁さんが振ってくるコトでしょう』なんて言っていた。 　占いにしては荒唐無稽だと思っていたリヒトだったが、本当に空から落ちてきた女性を抱き留め…

人類は宇宙へ進出した。 進み過ぎた科学力によって人口が増え、住処を宇宙に増やすために他の惑星に移り住む。 だがそれを良く思わない異星人『アロガンティア』によって地球が侵略。何とか…

第七回こむら川小説大賞参加作品です。 テーマ「光」ということで、光るキミに惚れる若者たちのお話です。 未成年出産・死産・性暴力・ネグレクト・児童虐待・暴力が含まれます。苦手な方は…

少しお金持ちの池で飼われる一匹の鯉。 鯉は変化のない毎日に退屈していたが、決して変化を望んでいたわけではない。 しかし、ある日彼のもとに訪れる一匹のアマガエル。 その存在が鯉の全…

辺境の村が、過去改変能力を持つ〈遡言者〉の手に落ちた。〈星の炎〉の魔道士よ、邪悪な遡言者を狩れ！　ハードボイルドファンタジー爆誕！

ブレイズは王宮お抱えのモンスタースレイヤーだ。しかし彼はその立場を使って毎晩、酒池肉林の宴を開いて豪遊していた。そんなブレイズに辟易していた王宮の宰相たちは、あるとき彼を王宮から…

主人公が、草原とか廃墟とか人の家とか、天空の城とか地下迷宮とか海の中とか、誰かの悪夢とか深層心理の世界とか、そういう所を、主人公がただただ彷徨う、そしてアイテムを拾ってフレーバー…

早朝、強い朝日に照らされる中、僕は重いリュックを背負い家を出た。少し寝坊をしてしまったようだ。腕につけていた時計を見ると、現在6時30分だった。そして僕は自転車に乗り、静かに出発…

人間が神から「スキル」という異能の力を授かる世界。 数々の強力なスキルを授かった英雄たちが、歴史に名を刻んできた。 ――太古の戦争においてたった一人で戦況を覆した魔導士。 ――…

入水自殺によって一度生を終えた太宰治 次の転生先は令和！ 木村治希（きむらはるき）という新しい名前と、木ノ葉書店という新しい居場所を手に入れ、令和での生活がスタートする！ 太宰…

聖王国との戦争で追い詰められ、奈落の渓谷へと身を投げた暗黒騎士アルテマ。 辿り着いた先は谷底でも地獄でもなく、日本という国の、とある限界集落だった。 現世の文明に驚愕したアルテマ…

中学生の男の子同士の恋愛。 偏見に打ちのめされたその先には… アルファポリスにも投稿しています。