「文学？ 短編」を含む小説

三人の男の回顧録 --第19回坊っちゃん文学賞落選作品になります。

ラーメン屋でラーメンを食べると言う行為は一般的に言うところの普通である。 ラーメン屋でラーメンを食べると言うものはラーメン屋でラーメンを食べると言うことであり。 それは必ずしもラ…

ささいなことで夫といさかいになった私は、食器を洗いながら、幼い頃、何度も遭遇した両親のいさかいを思い出す。それは私たちとは全く性質の異なる夫婦喧嘩だった。母は何に対して怒っていた…

「こんなとこにホテルなんて無さそうだけど。道、間違えてるのかしら」 　彼氏に「同じ名前の女がいるから」と訳の分からない理由で振られた。私の人生で一番理不尽な言葉。 　そんな一方…

ささいなことで夫といさかいになった私は、食器を洗いながら、幼い頃、何度も遭遇した両親のいさかいを思い出す。それは私たちとは全く性質の異なる夫婦喧嘩だった。母は何に対して怒っていた…

こんなことをやっていては勝てないなあ。 だけど、あったら面白いな。 300字以内の短編小説(300文字小説)を1話完結で、書いていきます。

　中学生の水田進は陸上部に所属している長距離走の選手だった。 　昔は何事にも一生懸命だった進だが、今は何もやる気が出ず、部活動も惰性で続けるだけのものになっていた。 　恋も部活も…

※2022年8月の作品です。 読んでいただけると幸いです。 いいね、スキ、フォロー、シェア、コメント、サポート、支援などしていただけるととても嬉しいです。 これからも応援よろし…

もう会いに行くのはやめよう。小指が痛むことを理由に、通院するのはやめようと思っても、「次は、水曜日に来い」と言われると、予約を取って行ってしまう。 「沼らせ男」といえるのか分か…

デジタル決済サービスやサブスクリプションを何の迷いもなく利用する母と、その手のサービスに違和感を持つ「わたし」。正月に帰った実家で、母が正しいのか、自分が正しいのか、「わたし」は…

未完成でいいんだ。 完成してなくていいんだ。 人間は欠けてるからこそ美しく光り輝く石なのだ。

普通じゃない人々

「わたし」と恋人の有馬くんとの、卵焼きをめぐる他愛のないやりとり。それはとても微笑ましい光景で、でも、ふたりの未来にまちうけるものを、わずかに暗示しているのかもしれなくて……。 …

僕の愛車はフォルクスワーゲンポロ・６N。 妻には「ボロ」と呼ばれるその車にはエンジンスターターなんて便利な機能はない。 時代遅れの愛車は妻がまだ彼女だった頃からずっと、僕達の思い…

ユカリに拾われ、そのまま一緒に住むことになったシカク。世間という規格に合わず、だから自由ででもあり不自由でもあるシカクとの共同生活は、ユカリの生き方を、未来を、少しだけ明るい方へ…

※2022年5月の作品です。 読んでいただけると幸いです。 いいね、スキ、フォロー、シェア、コメント、サポート、支援などしていただけるととても嬉しいです。 これからも応援よろし…

好きな人と別れた後の気持ち。かつては幸せな思い出が今では苦しみとなって胸を締め付ける。そんな一幕を描いた超短編です。

ジーニァと出会ったのは、僕が僕であるために必要な、運命だったのかもしれない。 少女と出会った獣の、葛藤を描く物語。

「農作業をしている人にとっては田畑に生える植物のうち作物以外は全部雑草なんだそうです。」 大学生の鳥飼瑠璃が先輩の日比野亜希に、植物について延々と話し続ける短編ですがラブストーリ…