未完成星人

青いバック

星人はそこから急に心へ

 私は飽き性です。何も続かないし上手くいきません。自分のせいだとはわかっているのです。飽き性で体たらくで堕落的な毎日を貪っている自分のせいだとは分かっているのですが、体は動かないもので。


 布団をくるまってカーテンを透かして見える太陽を目を薄めながら見て一日の始まりと終わりを感じているのです。部屋が寒くなれば夜で過ごしやくなったら昼で。


 そんな毎日を過ごしていたら自分が情けなく思えてきたんです。何事も最後までなし得れなくて、未完成で完成しない自分がダサく思えてきて。なんで、こんな性格なんだろうと恨んだこともあります。


 それでも私は生きていくしかないんです。だって、私は未完成を自分の手で作りだしてしまっているから。この未完成星人を生み出したのは他でもない私なのですから。愛していくしかないのです、自分を。そして、生まれてしまった未完成星人を。


 私は夜を感じて昼を感じて堕落を貪って未完成星人を愛して、この丸く青い地球の上を立って生きていくんです。


 だって、私は空から来た未完成星人なのだから。

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