「ただぼんやりと」を含む小説

別にヤニで食らってボサッとしているわけじゃない。夏を前にした大学三年生の鈴野灯子は遠くにそびえる山々をぼんやりと眺める。中途半端に何もないこの街にいることを選んだのは自分なのに、…

　子供の頃、一度だけ目にした不思議な花がある。祖母が持ってきてくれた、小さな小さな白い花。わたしが触れるとぼんやり白く光り、指を離すと光が消える。まるで魔法のような不思議な花だ。…

マジックの種や明日のテストの答案表。もしくは正体不明の怪異。それらは総合して謎と呼ばれている。比率は1:1:99 僕の幼馴染かつ同居人、明日見彩理は謎に巻き込まれる体質だ。 …

　最近、堂林くんの様子がちょっと変だ。 　授業中いつもぼんやりとした顔をうかべている。 　休み時間に他の男子と話しててもなんだか心ここに在らずといった感じ。 　なんでだろうとわた…

コロナで短歌集が出せなくなって、もう３年。こういうベントはさすが出版社。定期的に出してほしいものです。

大国コロルは、人間を殲滅させるために天から舞い降りた有翼人たちによって脅かされていた。 コロル軍は日夜、有翼人の襲来と戦い続ける。 そんなコロル軍後方支援部隊、通称テネブラエに属…

ぼんやりしか見えない視界。その分、那由は耳が発達した…わけでもなく、ごく普通の範囲でしかピアノが弾けない。なんとか入学した音大で出会ったのは、チェロのスーパースター京だった。 …

今日は高校入学初日。入学式と自己紹介を終えて休憩時間になったので、莉子（りこ）はぼんやりしながらトイレに入る。 するとそこに、クラスメートの真佳（まか）が入っていて…。

自分というものにぼんやりとした疑問を持つ桐村壱馬は、親友寿々木翔作と共に身近で起きた殺人事件に興味を持つ。 17年前の猟奇殺人「南美代子切断・殺人事件」 天才科学者にして壱馬の…

花見の場所取り。 ブルーシートに、無造作に置かれた文庫本の「羅生門」。 空はぼんやりと曇っている。

リメイクです。ごゆるりと。

　初対面のまま、俺の部屋を訪ねてきた彼女は、 「肉じゃが作り過ぎちゃって。もし良かったら」 　と言った。 　漫画かアニメでしか聞いたことのないようなセリフだな、と喜ぶよりも前に…

己の死に対してぼんやりとした恐怖のある精神科医。 ある日、幽霊が見えるという女子高生の患者が問診へとやってくる。 毎夜幽霊が夢の中で襲ってくるという……その女子高生の話を聞き、 …

気ままに書きます

月寄鏡子は、すこしぼんやりとした女子中学生だ。 家族からは満月の晩に外に出ないように言いつけられている。 彼女の通う祥雲中学には一つの噂があった。 近くの米軍基地で仲間を皆殺し…

いじめられ子の倉木太一。いじめっ子達に絡まれ駅のホームから転落し、列車に轢かれた筈だった。 目を覚ませばそこは列車の中で、車内にはいじめっ子の早山、戸田、橋咲といつも助けてくれる…

※ネタバレ注意 「私（わたくし）」こと、サクは村が焼かれた折に禁則地で眠る「あの方」を起こす。 あの方が生まれ故郷の異界に帰るというので、私も懇願して同じ所へ連れて行ってもらう事…

※ネタバレ注意 ○キャラクター設定 豊田つくし（とよた・つくし） 元気いっぱい天真爛漫な女の子 物語開始時12歳 家が食堂をやっている おいしいものが好きで料理が趣味 妖が「…

魔女の残した最後の優しい魔法。 あなたにはどう写りますか？ ※短いお話です。

「カドカワ読書タイム短編児童小説コンテスト」応募作。 人や生き物の気持ちが、音楽になって聞こえる――そんな特技？能力？に気づき始めた中学生・奏歌（かなか）が、いきなり異世界にひっ…