歴史・時代・伝奇の小説

　田所町の廻船問屋亀甲屋の裏長屋に、香具師の元締め藤吉が住んでいた。藤吉には一人息子藤五郎がいた。藤五郎は幼い時に母を病で亡くした。母は亀甲屋の娘だった。藤五郎は父の商いを見なが…

　時は平安と呼ばれていた時代、平和かと思われた京の都にも、物の怪の類が連日連夜、悪さを働こうとしていた。 　それらをほとんど未然に防ぐ活躍をしていた、稀代の天才陰陽師『安倍晴明』…

魔法使いは遂に乱世に終止符を打つ究極の発明をした。 その発明は期待通りに機能したかに見えたが...

初めまして、天川裕司です。 ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。 また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。…

江戸時代初期。 捨て子だった京助は母に拾われた。

柴田恭太朗さんの自主企画、三題噺♯78に寄稿。 お題：「一族」「墓」「手毬」 　　　「手毬」がストーリーにそぐわない場合は「ボール」と表記してもOKです。 　　　この三つのキーワ…

初めまして、天川裕司です。 ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。 また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。…

　2007年の平行世界の日本に飛ばされてから早十年。平穏な生活をしていた主人公は運命を捻じ曲げられ、迷い人として裏社会の人間に拾われて怪異などの処理をすることで何とか日々の生計を…

テレジア奇譚の間に挟まっている、欧州の影の皇帝「プリンツ・オイゲン（オイゲン・フォン・サヴォイエン＝カリグナン）」の小話、まとめ掲載分です。 いまのところ、テレジア奇譚の掲載分と…

ガラハドなる騎士の一族有りけり そはけして裏切らぬ いったいどのような騎士道をお持ちで如何な生涯を終えた騎士様なのか その不思議な人生で出会った何人かの聖女様方の一生 無花果の味…

昼寝が趣味の大納言家の総領姫、綾姫は紆余曲折の果て帝の后となり、二人の子にも恵まれて幸せいっぱいのはずだったがどこを間違えたのかやぱり問題が多い毎日を過ごしている。

春の漢まつり2022に合わせて詩の素人訳を書き、以後じわじわと増やしています。文選訳のコピペかchatGPTに頼るなど他人のふんどしです。

Внезапно вы все были такими. Первое в мире социалистическое государство в 1922 году. В …

後漢王朝が抱える政治腐敗は未だ正されず、その影響は各地に不穏な状況をもたらしていた。罷免と引き換えに自由の身になった曹操は埋もれた秘密を求めて時を遡る。曹操・劉備・孫堅ら若き英雄…

（ぱち） 「皆さん、坊やが目覚めました！」 「おお！そうか！」 「それはそれは！」 ……どうなっとるんじゃ、いったい……？ 話を整理しよう。 ・死んであの世に行ったら先祖にあっ…

　立花記という軍記物があります。 　現在、武将として有名になった立花道雪こと戸次鑑連を主役とした唯一の軍記です。 　この本には誤りも多いですが、それを補って余りある特徴が１つあり…