どうしてそれを思いついた!? 誰にも真似できない"発想の勝利"を求めます。最も突き抜けた作品は、ゲーム化されます!
1,967 作品
はじめに「ゲーム化できそうな原案小説を募集!」という、ありそうでなかったイベントにご参加いただきました1,967作品の作家のみなさん全員にお礼を申し上げたいと思います。誠にありがとうございました!本当に応募してもらえるのだろうか、狂気の発想賞とか入れてもだいじょうぶなのだろうか、とドキドキしておりましたが、すべては杞憂でした。我々の予想をはるかに上回る、狂気だけでは計り知れないアイデアが続々と応募され、どれを選んでよいのか嬉しい悲鳴を上げながらの審査を経て、ようやく受賞作品を決定することができました。結果、賞を増やしてしまいましたが、次の4作品を選出いたしました。
今回ご応募いただいたすべての作品に独自性があり、魅力がありましたこと、この場をお借りして、あらためてお伝えできればと思います。ご応募ありがとうございました!!
アメノウズメノミコトの力を受けついたお嬢様。
彼女は、代償として露出せずにはいられない呪いを受けていた。
呪われしお嬢様を、「両手から謎の光を出せる能力」で守れ!
栄華から一転、一瞬にして地獄と化した城塞都市。十万の市民はゾンビとなって死後も彷徨い続けている。
歩く死体となった人々を葬ってやるために、少女は大群のハエを唯一の武器として地獄(ダンジョン)に挑む。
ゲームでは相性のよいとされる、ゾンビ+アポカリプスサバイバーに、「蠅を従える」少女の設定が刺さりました。ゲームにおいては、世界観を聞いただけで遊びたくなる、惹きのある要素は、とてもとても重要です。延長線上として、クトゥルフのような人気のあるホラージャンルとの組み合わせも想像できる、高いポテンシャルを秘めた小説です。
とにかく借金が凄すぎるので人体パーティーからいらないメンバーを追放しつつなんとかしていくしかねぇファンタジー短編。
満場一致での狂気認定です。おめでとうございます。借金苦で臓器を売る、ブラックユーモアの利いたアイデアがユニークです。タイトルのインパクトだけを狙った出オチではなく、失った臓器によってハンデが変化するといった、ゲーム性までしっかりフォローされています。エンタメ性の高いゲームにできる材料に溢れた、すばらしい小説でした。
ヘンゼルとグレーテルの兄妹は、恐ろしい魔女に囚われていた。
お菓子しか作れない魔女は、兄妹に料理づくりを命じる。
魔女のために料理を作りながら、逃げ出す隙を作り出せ!
グリム童話(ヘンゼルとグレーテル)がモチーフとなっており、世界中のプレイヤーが共感しやすいアイデアです。逃げるのではなく、魔女のためにおいしいご飯を作って見逃してもらおう! という発想の転換にユーモアのセンスが感じられました。『VA-11 Hall-A』や『Coffee Talk』のように、提供する料理によって、魔女との会話が変化していくアドベンチャーゲームとかよさそうですね。
「ツクール×カクヨム ゲーム原案小説オーディション2022」の中間選考の結果を発表させていただきます。
多数の力作を投稿してくださった皆様、並びに作品を読んでくださった皆様には、改めて深く御礼申し上げます。
※掲載の並びは作品のコンテストへの応募順となっております
講評
アメノウズメノミコトの力を受けついだために脱がずにはいられない「ネイキッドお嬢様」の設定が秀逸です。設定のバカバカしさ、狂気を感じるインパクト、謎の光を使った操作、ゲーム体験がイメージしやすく尖っています。裸になりたがるお嬢様を、いかにして”隠す”か、レーティングという健全の壁を鑑みて、ゲーム化「検討」とさせていただくことになりました。