概要
惹かれる程に離れ、疑う程に近づく――交錯する運命の行き着く先は。
颱国の宿敵、浩国の皇太子のもとへと妹の代わりに嫁いだ皓月。
心が通じかけたその矢先、母皇の命で颱へ連れ戻されてしまう。
皇太子の身分に戻った皓月に、母皇は「速やかに子を成せ」と命じ、貴族や属国の王子たちを次々と送り込む。
しかし皓月は、誰にも心を許さず、それらをすべて“撃退”していた。
そんな折、颱と浩の国境――故昊の都・樞(遺都)近くで不穏な事件が続発。
背後に墨紫の気配を感じた皓月は、母皇の目を盗み、ひとり遺都へ向かう。
一方、浩に戻った旣魄のもとには、昊の皇族の血を引く彔の姫が現れる。その真意とは。
さらに尚王からもたらされたある情報が、彼をも遺都へと導いていく。
思いもよらぬ場所で、ふたりは再会を果たす――。
だがその直後、颱に滞在していた浩の皇族・易王が、監視役の廉王を
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!花嫁、帰国。そして再び政略の舞台へ!? ((;゚Д゚))ガクブル
カクヨムの政略結婚4選(https://kakuyomu.jp/features/16818093085558546682)にも選ばれた長編中華ファンタジーの最終章!
妹の代わりに敵国に嫁いだ颱国の皇太子・皓月は、浩国の皇太子・水適と心を通わせつつあるかな別れを余儀なくされ、母皇の命令で祖国にもどることに。颱国に帰り着いた皓月のもとには各国の王子たちが求婚にやってきて、ドタバタ騒ぎが繰り広げられる。
騒動にうんざりした皓月は宮殿を抜けだし、颱と浩の国境の遺都で起きる怪事件に自ら乗りだすのだが――
レビューの冒頭で記載したとおり、本作は三部作の最終章。
なので、未読の方は下記から読みはじ…続きを読む