概要
いつだって、私たちは全力で生きている。これは、アリスと私の青春の証。
私、南條和奏(なんじょうわかな)には、千代野アリスという幼馴染がいる。
盲目というハンデを抱えながらも、ピアノが上手い自慢の親友だ。
アリスがコンクールで全国へ進んだことをきっかけに、私の心は、かすかなささくれを感じていた。
私は次第にアリスを避けるようになり、アリスは急に距離を置いた私に戸惑いを隠せず……。
そんなギクシャクした状態で私たちは、高校へ進学したのだけど――
「わ、私のためだけに、フルートを吹いてください!!」
アリスの言葉で、私たちの青春が始まった。
コンクールに向けて悩み、もがきながら音楽を奏でる日々。
田舎の高校で繰り広げられる、距離近めの百合×青春×音楽ストーリーです。
※『血濡れの未亡人』という曲は実在しません。
※小説家になろうにも投稿しています。
盲目というハンデを抱えながらも、ピアノが上手い自慢の親友だ。
アリスがコンクールで全国へ進んだことをきっかけに、私の心は、かすかなささくれを感じていた。
私は次第にアリスを避けるようになり、アリスは急に距離を置いた私に戸惑いを隠せず……。
そんなギクシャクした状態で私たちは、高校へ進学したのだけど――
「わ、私のためだけに、フルートを吹いてください!!」
アリスの言葉で、私たちの青春が始まった。
コンクールに向けて悩み、もがきながら音楽を奏でる日々。
田舎の高校で繰り広げられる、距離近めの百合×青春×音楽ストーリーです。
※『血濡れの未亡人』という曲は実在しません。
※小説家になろうにも投稿しています。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!音の情景画――少女が紡ぐ物語
ピアノが語る物語は、言葉を超えた感情を伝えてくれます。
第1話では、一人の少女が奏でる旋律に観客の心が奪われる瞬間が鮮烈に描かれていました。指先から生まれる音が、戦場の悲劇や未亡人の絶望を情景として浮かび上がらせます。音楽とはここまで強く人を惹きつけるものなのでしょうか。
第2話以降では、そんな才能を持つ少女・アリスと親友・和奏の関係が、繊細な心の揺れと共に丁寧に描かれます。全国の舞台で奨励賞を受賞したアリスを誇りに思う一方で、和奏が抱えてしまう「言葉にならない感情」に胸の奥がチクリと痛みます。
音楽を通じて紡がれる友情、競い合い、そして微かな嫉妬と成長。思春期特有の揺れ動く感情…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美しく優しく、そして胸に突き刺さるような名作
弱視と言う障がいを持ちながらもピアノの才に恵まれた少女アリスと、幼馴染でフルートを吹いている健常者の和奏。
だけど和奏の才能はアリスには及ばない……
そんな二人の心の動きや交流が時に瑞々しく、時にリアリティを持った筆致により描かれていきます。
音楽も非常に効果的に使われており、何よりも二人の心情描写が自然でパワーがあるんです!
なので、実際に身近にこんな人がいるんじゃないか?と錯覚させる程。
これってキャラの描写がシッカリ描かれてないと起こらないものだと思いますが、この作品は本当に素晴らしいです。
それと共にその場の空気感も伝わるような丹念な表現。
美しくやさしく、時に胸に刺さる作…続きを読む