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概要
死にかけでも、生きてやる。
緑谷樹は役所で働く樹木医。植物と話せるがゆえに奇異の目で見られることが多く、人付き合いは苦手だった。友人も恋人もおらず、アパートで植物を愛でながら細々と暮らす日々。そんなある日、いきなり倒れた樹は病院に運ばれ、不死の心臓病にかかっていることが発覚する。自暴自棄になった樹は、治療も受けずに自宅に引きこもる。植物の行く末だけが心配な樹は、唯一関わりのある後輩に託そうとする。そんなある日、突然異世界に飛ばされてしまう。そこは雨が降らない不毛の地、ライマール王国だった。ライマールでは雨乞いのため生贄が捧げられるのが慣例で、樹は逃げてしまった生贄の代わりとして殺されかける。しかし、双子の王子、ハシムとアジールに出会い一命を取り留める。樹は雨が降らないのは環境のせいであり、生贄など捧げても意味がないと非
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