第5.5話※

すでに勃ちあがっている性器を見て、ハシムが唇を舐める。彼は樹をベッドに寝かせて、両足を持ち上げた。蕾に唇が這い、舌で濡らされる。樹は身体を震わせ、ハシムの髪を掴んだ。

「や、だっ。汚い……っ」

「ん……甘い。花の蜜の匂いだ」

 今朝、ハシムに蕾に花蜜を入れられたのだ。彼はそれを舐め尽くそうとしている。

「今朝も、しただろ、や、あ、あっ」

 ハシムは樹の蕾を唇や舌で慰めた。ぐたりとした樹を抱き寄せ、腰を押し付けてくる。昂ったものが蕾に触れて、樹は胸を高鳴らせる。ハシムは身をかがめて、耳元に囁いてきた。

「挿れていい?」

「よ、くない、ん」

ハシムの長い指が、樹の性器に絡みついてきた。甘い感覚に、身体が痺れる。蕾から溢れ出した蜜が、シーツを濡らした。ハシムは樹の昂りをしごきながら、唇を奪ってくる。

「ん、う、あ……」

「可愛い……樹。おまえは俺のものだ」

 身体が疼いて、昂ってしまう。花蜜が次々に溢れ出して、シーツを濡らしている。甘い匂いに、どうにかなりそうだった。樹はシーツに肘をついて、ハシムの方に腰を突き出した。ひくついている蕾を見て、ハシムがかすかに喉を鳴らす。

「早く、挿れろよ……」

「いいのか? 匂い、つくの嫌なんだろ」

「嫌だ、から、中には出すな」

 ハシムは樹に覆い被さってきて、蕾に性器を沈めた。そのまま、後ろから突き上げてくる。樹はシーツにしがみついて、その揺さぶりに耐える。ハシムに突かれるたびに、花蜜が溢れ出していた。

「あ、あ! ゃ、あ、あ、ハシム……」

「いやらしい声……外まで聞こえるぜ?」

樹は必死になって口を塞いだ。しかし、ハシムはその手を掴んで腰を打ちつけてくる。奥までぐりぐりと抉られて、樹は目の前がチカチカと瞬くのを感じた。顔を真っ赤にして唾液を垂らしながら、激しい突き上げに身悶えする。

「あ、あっ! や、あ、あ、そんなの」

「は……出すぞ、イツキ。中に……っ」

 ハシムの切な気な声に、胸の奥がギュッとなる。中に出されたら、また匂いがついてると指摘されてしまうのに。高速で突き上げられて、樹はあられも無い声をあげながら絶頂を迎えた。ハシムの熱いほとばしりが、胎内に散らされる。

「あ……っ、ん……」

「はあ……すごい。おまえのここは、たまらないな」

 ハシムは性器を引き抜いて、樹の唇を奪った。舌が絡まって、ぼんやりする。潤んだ瞳で見つめたら、ハシムがごくり、と唾を飲む。樹の中に、また硬いものが飲み込まれて行った。

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