私の愛しの飼い狐

　アヤカシが起こす事件の調査と解決を請け負う仕事をしている雪宮桂月。密かに想いを寄せる相棒の狐の半妖・夏生黎明と共に暮らしていたところへ、今日も仕事の依頼が届く。曰く、とある空き家でアヤカシが暴れているのだそう。現場へ向かった二人だったが、そこで遭遇したのは、見た事のない異様なアヤカシだった。

※暗い内容や、怪我の描写等を含めて、人を選ぶような内容があるかと存じます。苦手な方はご注意ください。

【第1回ルビーファンタジーBL小説大賞：あらすじ】

人とアヤカシが共存する国、都市国家大和。
そこで生まれた雪宮桂月は幼い頃から神降ろしという、身体に神を降ろす特殊な術の修業をさせられていた。
神降ろしとは身体に自ら傷をつけ、そこから神を身体に入れて、その神の力を行使するという術だ。
苦痛を伴う…続きを読む