概要
合併した製薬会社の社員たちの苦悩の中で、三ツ峠山で起こる事件は‥‥
製薬会社を中途退職して探偵業を始めた空木健介は、三ツ峠山に山小屋泊りの登山に行く。そこで、偶然にも製薬会社に勤務する森重裕之と知り合うが、その森重は翌朝頂上から転落してしまう。空木は、救助ヘリで病院へ搬送される森重に付き添う。そして、駆け付けた家族に森重の前日の様子を伝え、自ら転落した可能性を話す。空木の話を聞いた家族、中でも父の勇作は息子への悔恨の思いから、息子の職場の調査をすることを決心し、探偵でもある空木に調査の協力を依頼する。二人はまず同期の大森と菊田からの聞き取りから始めるが、空木は三ツ峠山のもう一軒の山小屋に宿泊者がいなかったか確認しておくことも必要だと思い始める。結果、山小屋には一人の男が宿泊していたが、偽名だと判明する。使われた名前は実在する病院の医師だった。 一方、森重の職