BBQ、お昼寝、お祭り
水着観賞会の後は、普通に海で遊びました。砂のお城を作って遊んだり、波打ち際で水を掛け合ったり。お昼には皆で作ったお弁当を食べて……。充実した時間を過ごせました。
「あ、久美」
「あ、文香さん。それ、気持ちよさそうですね」
文香さんが大きなフロート、いかだのような形の浮き輪、に乗ってぷかぷかしていました。
「久美も乗る?」
「え、いいんですか?」
「もちろん。どうぞ」
文香さんに誘われて、私もフロートに乗せてもらいました。
「いいでしょ」
「そうですね、気持ちいいです……」
この後、美香さんが来て「私も乗る!」と言って無理に乗り込もうとして、フロートがひっくり返ったのはいい思い出です。
そして夕方にはバーベキューをしました。誰かがお肉を焼いている時は、近くにいる人が「あーん」して食べさせてあげるという流れが出来て……。とても尊い光景でした。
「最後はアレだな」
「ああ、あれね! 楽しみだよねー!」
むむ? 翠さんとアヤメさんがクーラーボックスの底から何かを取り出しました。え、これって!
「じゃーん、ホタテだ!」
「ホタテ貝のバター醤油焼きだよ!」
おお、そんなものを準備してたんですか! 美味しいですよね、バター醤油。
「「「「いただきます!」」」」
◆
旅行三日目、まずは荷物を整理してペンションを掃除しました。立つ鳥跡を濁さず、ですからね!
それが済んだら、ハンモック公園へ向かいました。なお、ハンモック公園というのは通称でして、正式名称は「○○市立永遠の森公園」と言うそうです。木々の間にハンモックをかけて、ゴロゴロするアクティビティーが人気だそうで、私達も体験させてもらいました。
「あ、これ気持ちいいですね」
「そうですね。うーんっ、風が心地いいです」
「いい場所だな。読書とかしたくなるな」
「Zzzz……」
あくせくせず木々の間でボーっとする時間、それは私達現代人が忘れかけた物かもしれません。ハンモック公園は何か大切な事を教えてくれた……のかもしれません。
だけど文香ちゃん? あなたはちょっと寝すぎでは……?
お昼ご飯はハンモック公園内にあるカフェで軽食を頂きました。そして午後からは――。
「お祭りです!」
「あ、綿あめが売っています。買ってきてもいいですか?」
「焼きそば! たこ焼き! どれもいい匂いだねー」
「わぁ~、りんご飴が売ってるよ~」
お祭りです! ここで色々食べるために、お昼ご飯は軽くで済ませたんです。
「みて、可愛いガラス細工! ねえ文香ちゃん、一緒に買ってペアルックしない?」
「うん、いいね」
「久美さん、見てくれ! 射的で一等賞を獲得したぞ!」
「わぁ、大きなぬいぐるみですね! ……」
「さては今、『荷物が増えたな』って思った?」
「あはは、バレちゃいました?」
「そりゃあな。私もそう思ったから」
大きなぬいぐるみは郵送することにしました。
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