空から来たりて杖を振る

　大林こづえは高校二年生。幼い頃に養子として迎えられたこと。そして宇宙人であることを両親に告げられていた。

　「第一話　自己証明～東京太郎～」

　こづえはある日、骨董市で母親の奈々子の手伝いをする同級生の岩村公平と出会う。
　アンティーク好きなこづえは奈々子に気に入られたこともあり、公平の店で働くことになった。
　そして、こづえはその後、公平もこづえ同様に養子であることと、奈々子がこづえと同様に『カッコウの星』から来た宇宙人であることを知る。
やがてこづえも自らが宇宙人である証明の品々を手に入れることで自分が地球人ではないことを自覚するのであった。
そんなある日、書類上は産みの父になる東京太郎と名乗る人物から、こづえに連絡が来るようになる。
　そして母星である『カッコウの星』への帰還を促…続きを読む