第8話 再開

”…稲荷?”


「あの!すみません、ダンジョン側からダンジョン内へ話すことは可能ですか?」

《はい。可能です。ダンジョンを作り変えるとき、侵入者を追い出す前に通告しておくためです。》

「ありがとうございます。」


〚やっほ~〛


『!? え、まさか…芽生?』


〚そうだよ〜。もうそろそろそっちに着くから待ってて〜〛

 

『え?え?』

  ・

  ・  移動中…

  ・

「やっほ~」

と、私は言う。

「あ、え?ほんとにほぼ変えていないじゃん。」

「そうだよ〜?」

「いやちょっとは変えな…いや、なんでもないわ。」

「?どうした?」

「…てか、どうして、というかここなに!?」

「えっとね〜、――事情説明中――」

「なるほど。ってなるかぁ!?なんですかダンジョンって!?」

「いやダンジョンはダンジョンでしょ。」

「いやだからぁ!!」

「ふふふ…あはははっ!!」

「もぉぉ〜〜…ふふふっ!」

「「あはははっっっ!!!!」」







「あ~~…はっは!は~。笑いつかれた~。」

「そうね~。はぁ…もうどうでもよくなってきたわ。」


あ、そういえば…


「稲荷をさ、なんかダンジョンの関係者みたいなものにしていい?」

「は!?…まぁ…いいけどさ。」

「て、ことで、よろしくお願いしますね、コアさん。」

《はい。わかりました。 稲荷 をダンジョンカスターと設定します。》

「あ~…うん…」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る