第2話 あたらしいせかい?

「――――新しいVRゲームが発売してね!!すっごい面白そうなの!!!あと・・・・・・・」



         

そう、看護師さんの長〜い話を聞いていたときだった。



「芽生ちゃんでもできる可能性があるの!!」


なに…っ!?


「教えて!!!!」


そう、私は食いついた。

今までのVRゲームは光を使ってやるものだったから、ゲームもできなかった。

だから唯一の娯楽が本と勉強だったんだよね。

だから、まぁ私にとっての光が増えた、みたいなものかな。


だから今は。今だけは、楽しみたいかな。


「そのゲームっていうのはね、えぇぇぇっと、あっ!そうそう、

   SKY[sky]って言うんだ。」





SKY…空…かぁ。私が見ることはここではできないけれど、”そっち”ではできるのかな。

そっちだったら、…”生きたいと思える”のかな。





「ん?芽生ちゃん暗い顔してどうしたの?」

「いや、…


なんでもないよ。」




うん。そう。なんでも…ないはずなんだけどなぁ…あはは…

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