第20話 同盟
「ごほんっ。」
そう、わかりやすい咳払いをする。
「んで、結局ここはどこなの?」
「おそらくなんですけど‥最終の敵の前じゃないですかね‥」
「最終の敵‥?」
「おそらくだけど、ダンジョンボスのことを言っているんじゃない?」
そう考えれば納得できる。
「え?何言ってるんですか?最終の敵はダンジョン『ドゴーン!!』な、なんですか?!」
「はぁ‥はぁ‥お主ら何なのじゃ!?特にその少女!」
そう叫びながら、お爺さん口調をする少女があらわれた。
稲荷は思った。
「のじゃロリじゃん。」
「のじゃろり‥?というものはなんじゃ?」
「あぁ気にしなくていいの。そして何だけどさ、あなたは誰?」
「うーん‥なんて説明すればいいのじゃろうか‥お主らはダンジョンというものは知っておるかの?」
「あぁもうそりゃ‥あ。」
奏空は気づいた。
(これ絶対ダンジョンマスターじゃーん‥よし、少しいじるか。)
「もしかしてダンジョンの関係者の人なんですか!?」
「ふっふっふ、よくぞ言ってくれた!我こそが世界初めてのダンジョンマスターなn」
「なに言ってるの?メアが一番最初だよ?」
「ふぇ?」
「もー稲荷ネタばらしするのはやすぎ〜」
「え?」
「「え?」」
「いやえ?ってお主こやつらと行動していたんじゃないのか?」
「いや我だってさっき知り合って眷属にされただけだし‥」
「なんか‥申し訳ない‥。」
「はい、それじゃ状況を整理するね。
まず、この子が最初のダンジョンマスターだと言っていたけれどそれは間違いで本当はメアが一番最初だった、って言うわけ。
そしてさっき2番目にダンジョンができたみたいなことが知らされたから私達も来たってわけ。」
「あの‥メアって誰ですか?」
「あぁ、言ってなかった。私私。んでこっちが呉羽。ちょっと別世界の方の名前で呼んじゃってたけど‥ていうか名前で思い出したけどあなた名前は?」
「儂の名前はレティシアじゃ!」
「なるほどね。レティシア。」
「なんじゃ?」
「うちらで同盟を組まない?」
「‥え?」
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