第14話 驚愕
「順調にクリアされてるけど、大丈夫なの?」
「うん。きっと。おそらく大丈夫。」
「いやどっちなの…」
「ライトニングドラゴンと麗仁がいるから大丈夫だと思うよ。」
きっと、大丈夫なはず。
そう信じながら奏空は、襲撃者たちを見守っていた。
その十数分後、彼らはボス部屋の前についたようだ。
『よし、多分ここがボス部屋ですよね?』
『あぁ、そうだな。じゃあ、3.2.1.突撃!』
ガチャッ
『どうやら、メイド?みたいなスケルトンと巨大な雷を纏ってる龍がいますね…』
『多分龍は雷属性だr』
『なっ!?待て、弾速が早すぎる!?これは情報屋に報告しなくt』
…え?
圧勝では?
麗仁、つよ…
一瞬でファイアーボール出して、子供倒した…
「え、稲荷、麗仁ってバランスどう?」
「いや、すごくぶっ壊れてるね…どうなってるのこれ、リキャスト時間おかしいよ…」
「マジかー…やっぱり確率低いやつって強いのかな…確か0.3%だっけ?」
「確率低す《ピコンピコン》え、何!?」
「なんか運営からメールが来たみたいだね…」
『
運営からのお知らせ
今回、初めてのイベントを開催する運びとなりました。
そんな初めてのイベントは、この世界で唯一存在しているダンジョンを捜索し、
奥にあるお宝を取ってもらう運びとなります。
そのプレイヤーの方からも要望があり、位置を公開する運びとなりました。
位置のURL↓
………』
「ねえ奏空、なにか言っておくことがあるんじゃないのかな?」
「スゥゥゥ……誠に申し訳ございませんでした。まぁDP集まるしええやろ!と思い、行動を行った次第でございます。」
「(#^ω^)」
あーあのときのわたしなんてこと言ってるのよ―――!
それは六話に遡る…
「はぁ…いいところあるかなぁ…」
《ピコン!》
ん?
「えーっと…なになに?」
『プレイ中申し訳ありません。
運営の井澤と申します。
ダンジョンを作成して少し経った際、イベントとしてダンジョンを使用しようと思っています。その際、ダンジョンが見つからず何もできなくなってしまう人がいらっしゃるかもしれませんので、位置を公開してもよろしいでしょうか?勿論、公開した分の報酬も用意させてもらっています。』
え、全然いいじゃん!なんかポイントとかもらえるんでしょ?
「えっと、報酬ってなにをもらえるんでしょうか?」
『具体的には、魔物の卵などを用意させてもらい、その中にドラゴンなどを用意させてもらっています。』
「え、そんなもらっちゃっていいんですか?」
『ええ。なぜなら今、ダンジョンを作れるのはあなたしかいなく、このイベントができるのはほぼあなたのおかげでもあります。』
「なるほど…なら協力させてもらいます!」
◆
とまぁこんな感じでうけちゃったんだよね…
「ってあ!?」
「うわっ!?どうしたの奏空。急にそんな声出して。」
「そういえばドラゴンの卵もらったこと忘れてた。」
「じゃあとりあえず孵化させて〜。私が親にならないように離れておくね。」
「おっけ!えっと、じゃあインベントリから卵を出して〜っと。よし、これで」
《モンスターの卵が孵化しそうだ…》
「ぎゃうぎゃう!」
「え、何この子…」
「すっごい可愛いいいいいいいい!!!!!」
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