概要
私は図書室の悪女らしいので――誘惑するというのも、いいかもしれません
高校に入学してからというもの、シオリは図書室に入り浸っていた。
だから、居合わせてしまったのは必然で、巻き込まれてしまったのは好奇心とちょっとした善意。
図書室の奥まった場所で、「彼氏を奪われた」と泣きながらも、怒りを露わにする女子生徒。
傍から見ても、恐れを抱くような形相だ。
だというのに、怒気をぶつけられても、彼女と向き合う少女はどこまでも平然と、西洋人形のように冷たい相貌をしていた。
図書委員の少女。
放課後、図書室に来るたび、カウンターの中で黙々と仕事をこなしている女の子だった。
見知った……というには、事務的なやり取りしかしてこなかったけれど、見てみぬフリをするには良心が痛む。
ついには手まで上げそうになった女子生徒を、バレないよう、機転を利かせて追い払う。
シオリが安堵した
だから、居合わせてしまったのは必然で、巻き込まれてしまったのは好奇心とちょっとした善意。
図書室の奥まった場所で、「彼氏を奪われた」と泣きながらも、怒りを露わにする女子生徒。
傍から見ても、恐れを抱くような形相だ。
だというのに、怒気をぶつけられても、彼女と向き合う少女はどこまでも平然と、西洋人形のように冷たい相貌をしていた。
図書委員の少女。
放課後、図書室に来るたび、カウンターの中で黙々と仕事をこなしている女の子だった。
見知った……というには、事務的なやり取りしかしてこなかったけれど、見てみぬフリをするには良心が痛む。
ついには手まで上げそうになった女子生徒を、バレないよう、機転を利かせて追い払う。
シオリが安堵した
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