ネタ切れを可能な限り減らすには
今回はネタ切れを避ける方法です。あくまでも可能な限りです。この記事を読めばネタに困らない! というわけではありません。
みなさんはどのような時にネタを思いつきますか?
私はふとした瞬間です。以前、「作者への質問」という類の自主企画に参加したのですが、その中の項目に「ネタはどんなときに思い浮かぶか」というものがありました。
やはり、他の方もふとした瞬間が多かったです。そして、対になる質問として「ネタが思い浮かばない時はどうするか」という質問がありました。私もですが、大多数の人が他のことをする、というのが答えでした。
ふとした瞬間にネタを思いつくのですから、無理に考えても時間の無駄、という考えです。
みなさんお待たせしました。ここからが本題です。ネタ切れを可能な限り防ぐにはどうするか。普段からネタのストックを貯めておきましょう。ネタを思いつくのを待つのではなく、こちらからネタになるものを拾いに行くのです。どういうことか。
簡単にまとめると「色々なことをして刺激を受けよう」です。ネタが降ってくるのを待つ、これは受動的な行為です。その逆、つまりはこちらからネタを拾うという主体的行動をするのです。
人によっては私の持論が期待外れだった、という方もいるでしょう。でも、ポンポン思いつくのなら私が教えて欲しいくらいです。
少し脱線しました。話を戻します。
では、どのようにネタを拾いにいくか。私が実践している方法を列記してみます。
その1。趣味を増やしましょう。
私は「年に一個新しい趣味を作る」を心がけています。これは単純に私生活が豊かになる、という目的で始めました。
私の場合、ここ数年で言うと、ボルダリング、将棋の観戦、『ハリー・ポッター』などの原作を英語で飛ばし読みする、そして、執筆する、です。もちろん三日坊主になったこともあります。具体的にはスケッチやキーボード演奏です。
しかし、執筆するうちに気がつきました。単に私生活が豊かになるだけではなく、ネタがどんどん見つかるのです。新しいことを始めると、初めて知ることが多くなるからです。これを私は主体的にネタを拾う、と呼んでいます。
より具体的な例を挙げると拙作『寝台列車「北斗星」の悲劇』は趣味で寝台列車に乗ってみて、思いついたトリックです。
https://kakuyomu.jp/works/16817330668040268987
その2。自分の持つ知識を活かす、です。こちらは主体性が薄まりますが、ある程度の効果が期待できます。
私の場合を例にとります。私は法学部出身です。一般人よりは法律に詳しいです。私が「こんなの知ってて当然」と思う法律の知識も、他の人からしたら「初めて知った」という場合も多いでしょう。
上記の方法でネタを拾う場合については、別に新鮮さがなくてもいいと思います。カクヨムで執筆する分には、読者をいかに惹きつけるか、未知の世界に引きずり込むかが重要です。
私の例だけだと信頼性がないので、もう一つ例を挙げます。東野圭吾氏の例です。『ミステリーの書き方』という本があるのですが、その中で氏はこう書いています。
「僕は作家になる前は技術職だったんですが、当時の職場で得た知識が、後にトリックを考える際に役立ったことも多いんです。(中略)例えば『この機械はこういう理由で危険だ』と説明を受けることがあります。ということは、危険じゃないように見えるけど実は危険だということですよね。そういったものは、裏を返せばトリックになるわけです」
どうですか。プロ作家も実践している方法です。これでかなり有用性が補強されたかと思います。
ちなみに『ミステリーの書き方』はミステリーを書く人だけではなく、創作する者なら読んで損はないと思います。
その3。観察力をあげる。これは主体性が大きいです。具体的にどうするか。
例えば、いつも通勤時間が一緒の人とすれ違わなければ「あれ? 体調不良かな? それとも旅行かな?」など、考えます。いつもすれ違うのであれば、それを逆手にとれば、ミステリーのアリバイにも使えそうですね。「見る」ではなく「観る」です。
その4。些細な気づきを書いたメモをぼーっと眺めます。「塵も積もれば山となる」です。意外と使えます。
以上私がネタを拾いにく際の方法を書いてみました。
皆さんの参考になれば幸いです。
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