　今回はカクヨムの穴場ジャンルについて。他の回でカクヨムコン9の「エンタメ総合」を数字で分析した回がありましたが、PVが伸びていません。つまり、需要が少ないということです。

　そして、カクヨムコン9ではSF、ミステリー、歴史は「エンタメ総合」としてまとめられています。これは他の回でも述べたとおり、カクヨムの中で市場が小さいことを示しています。

　裏を返せば、この三つのジャンルは穴場ということです。他のジャンルで活躍している人が書けば、一気に上位に食い込めると考えます。では、それぞれのジャンルの傾向を分析してみます。

　まず、SF。これは大きく三つのジャンルに分類でき、一番人気はVRMMOです。異世界ファンタジーのように長いタイトルがつけられること、作者の好きなように世界設定ができるからです。スペースオペラとロボットものはだいたい同じくらい。

　次にミステリー。カクヨムコン9中ということで、1万文字を一つの基準として上位100をざっくり見たところ、半々でした。ミステリーは伏線回収があるため、長編は忌避されると思っていたので、意外でした。まあ、1万文字は短編ですが、ミステリー内では文字が多いということで、ざっくりしてますが、許してください。

『寝台列車「北斗星」の悲劇』は、短編なので、読者への負担が少なく好評です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330668040268987

　最後に歴史もの。上位は戦国時代が多く、三国志ものが少しといった割合です。戦国時代ものは歴史改変など書きやすいものの、どうしても競合が多いです。差別化には一工夫必要です。私は「神話の世界ものが少ないのでは？」と思い、一作品書いてみました。

　タイトルは『母親に会いたいと言ったら、なぜか国を追い出された件』です。異世界物ではないのですが、長めのタイトルが採用可能でした。

https://kakuyomu.jp/works/16817330668483016756

　さて、ここまでの話をまとめるとこうです。

　SFはVRMMOがおすすめ。理由は世界観を好きなようにできるから。

　ミステリーは長短は関係ない。ただ、短い方が読者への負担が少なく、伸びる可能性が大きそう。

　歴史物はタイプスリップによる歴史改変が多く、異世界ファンタジーのように長いタイトルが採用可能。歴史改変なので、史実要素を少し入れれば、あとは好き勝手可能で世界観が作りやすい。

　さて、ここまで穴場ジャンルについて軽く触れてみました。しかし、これら三つより穴場のジャンルがあります。「創作論」です。

　本作品は、最初に25位くらいに入った後、安定して15位内をキープしています。つまり、ある程度ためになる話を書いていれば、安定して上位に食い込めるのです。ちなみに、執筆現在、PVは200こえています。書き始めてから4日ほどですから、平均50PVほどです。つまり、毎日延べ50人ほどが見てくれているわけです。

　別の回で書きましたが、創作論は他の小説への導線にもなります。毎日50人が読めば、そこそこの導線になります。上位に食い込んでPVが稼げる、そして導線にもなる。一石二鳥です。

　何度でも言いますが、創作論を書くべきです。創作論を書くかは人によるでしょうが、書かない人は損をしている、私はそう思います。

　簡単ではありすが、今回はこの辺で。

　皆さんの参考になれば幸いです。