【閑話休題】VR MMOが猛威をふるう理由

 今回はSFジャンルの中でもVR MMOについて深掘りします。かなり個人的な見解を含みます。そういう考えもあるのか、程度にしてください。VR MMOを書いている人はブラウザバックしてください。



 以前、カクヨムコンテスト9の「エンタメ総合」の長編部門でSFの割合が高いと書きました。当初は「ふーん、そうなんだ」くらいでした。



 しかし、今日改めてSFの週間ランキングを見てみると、小ジャンルではほぼ全てがVR MMOということに気がつきました。なぜこんなにも流行っているのでしょうか。



 ここからはかなり個人的な見解を含みます。



 カクヨムにおいて、ジャンルの中で総合ランキングでは異世界・現代ファンタジーで約8割という具合です。SFやミステリーはマイナーです。



 異世界ファンタジーは転生ものが多く、作者が独自の世界観を構築しやすいです。しかし、異世界ファンタジーに新規参入しようとすると、上位の壁が厚くなかなかランキングには入れません。



 次はミステリーの話です。私の主戦場はミステリーなのですが、この間スピンオフ作品でPV6なのにランキングが上がるという現象に出くわしました。ここで違和感を感じました。



 週間ランキングは直近一週間の作品のフォロー、星の数で決まります。星が新しく付いてないのに、なぜランキングが上がるのか。思うに他の作品の評価と比較して、相対的に上がったと考えられます。



 さて、本題です。SFジャンルでなぜVRMMOが猛威をふるっているのか。VRはどのジャンルに設定すればいいか。近未来というジャンルがない以上、SFになるでしょう。そして、異世界ファンタジーと同じでゲームの世界に没入するのですから、世界観は作者の好きなように構築できるわけです。



 ここで、異世界ファンタジーとVR MMOの共通点は「作者が世界観を構築しやすい」というところです。物語の入り方が違うのみかと思います。



 大半の人はVRなのだから、SFジャンルを選択していると思います。というより、そうであって欲しいです。



 しかし、異世界ファンタジーでは勝負できないけれど、VR MMOとしてSFジャンルにすればランキング上位に入れる、という打算で、ジャンルを選択している人も一定数いるかもしれません。私はそんな人はいないと信じたいですが。



 つまり、あえて転生にするのではなく、VRという舞台装置に変えることでランキングに入る、PVを稼ぐ、そんな人がいるかも、ということです。何度も言いますが、そんな人はいないと信じたいです。



 では、SFミステリーはどのジャンルを選ぶべきでしょうか? どっちの比率が高いかで選ぶことになりますが、ランキング上位に入りたい、これが目的ならミステリージャンルを選ぶことになります。



 しかし、これではミステリージャンルがSFミステリーでいっぱいになります。これは違うと思います。



 なにが言いたいのかというと、SFジャンルでスペースオペラやロボットものを書かれている方には、私の代わりに頑張って欲しいです。まだまだ、VRには負けないぞ、と。



 SF愛が強いが故に、少し、いやだいぶ偏見が入っていると、自覚はあります。面白いスペースオペラ、ロボットものが現れることを願います。


 今回はこの辺で。

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