1話目がすべて

 今回は「1話目の大切さ」についてです。当たり前すぎて、需要が少ない気がしますが……。




 読者の方に「これ、読みたいな」と思わせるためには、タイトルが大事、と書いた回がありました。一番大事なのはタイトルですが、次に大事なのはキャッチコピー。この二つが魅力的でないと、そもそもクリックしてもらえません。次に大事なのが、紹介文。ついで、各話のタイトルです。



 さて、これらが魅力的でも、1話目がダメダメでは読者は続きを読むのをやめてしまいます。私の書いた長編ミステリーも2話目からPVが半分に減っています。



 具体的には1話が60PV、2話が約30PV、3話目が20ほどです。4話目では13PV、それ以降は6PV前後で推移します。



 私自身ももう少し1話目にテコ入れが必要だと考えています。



『季節は巡りて』

https://kakuyomu.jp/works/16817330666049387230



 では、どうやって1話目を魅力的にするか。あくまで持論ですが、冒頭に1つ目の山場を持ってきましょう。



 昔話みたいに「これから物語のはじまり、はじまり」のようなものはダメです。プロローグはダメ絶対。



 では、どんな始まりがいいか。異世界転生ものを参考にすればいいのです。「事故にあったら、いつの間にか……俺は異世界にいた!」



 なんか、表現が小さな子供が活躍する探偵マンガのようになってしまいました。



 さて、上記に述べた手法ですが、現代ファンタジー含めファンタジーものでは採用しやすいですが、他のジャンルでは難易度があがります。



 スペースオペラものなら、戦闘シーンから始めるのが良さそうです。ミステリーでは、よく「死体を転がせ」なんて言いますが、別に死体を転がさなくても魅力的な始まりの方法はいくつかあると思います。ミステリーの冒頭では、死体以外でも謎を提示することは可能です。




 1話目が大事、と書きましたが、さらに言えば最初の数行が大事です。出だしが面白くなければ、1話目すべてを読む前に見切りをつけられかねません。数行のうちに読者の心を掴む必要があります。



 そうは言っても、いきなり専門用語や独自の用語では逆に読者が離れます。



 以前、勉強のためにSF上位の作品を読んだのですが、独特のルビの多用、独自の言葉が多すぎて、1話目すべてを読む前にブラウザバックしました。



 もちろん、上位にいるわけですから、人を選ぶものの、一定の層にはウケるわけです。この塩梅が難しい。



 歴史ものは読者に一定の知識があるはずなので、異世界転生もののような始め方が可能です。欠点をあげるのなら、歴史ものの市場が小さいことです。



 どのジャンルにも言えることですが、初回だから読者への設定説明が必要だ! という考えは捨てましょう。




 終始一般論になってしまいましたが、こんな回があってもいいでしょう。

 皆さんの参考になれば幸いです。

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