第15話 屋敷

僕の私立受験が一旦終わったので少しだけ話を進めます( ^ω^)←当時の話

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ダンジョンから出た俺たちはブラブラと街中を歩いていた。


「そういえばヤクモはこの辺りに住んでいるのか?」


「いや……ここから二つくらい隣の町から来たんだ」


「二つ隣はなかなかの距離だな……」


ツルギは大変そうだな、という表情をした。


「ちなみにツルギはどこら辺に住んでるんだ?」


「僕はこの先のところだ。結構近いからヤクモも来るか?」


――ちょっと待て。展開が早いな……


いやこれが友達ってやつなのか!?


今まで居なかったから分かんないけど……。


俺はそういうものだと、と勝手に納得した。


「じゃあ、少しだけお邪魔させてもらうよ」


するとツルギはどこか嬉しそうな表情になった。


ひょんなことから俺はツルギの家へと向かうことになったのだった。


―――――――――――――――


歩き始めてから数分経ったとき、ガラリと周りの雰囲気が変わった。


辺り一帯が”和”で統一されたような…木造の建築物が多くなったのだ。


「こんな場所があったんだな……」


俺は和の建物の綺麗さと深い趣に目を奪われた。


そしてふいにツルギが立ち止まった。


着いたのか?と思い、俺はツルギの目線の方に顔を向けると、そこには今までに見たことが無いくらい大きい屋敷がたたずんでいた。


「こ、これは……!」


自然との調和を重視した”上品”かつ”繊細”な庭。


質素ながらも自由、かつ洗練されている木材。


内部空間に深い静寂をもたらしてる長めのひさし


そこには人の心をがっしりと掴む『風情』のようなものがあった。


俺は体全体で和の空気を感じていた。


「ようこそ、僕の家へ」


「ツルギの家って屋敷だったんだな……」


「まぁ、僕の血筋は昔から有名らしいからね」


「へぇ~」


「立ち話もなんだし、中に入ろうか」


そう言って俺は屋敷に足を踏み入れた。


♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦


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リメイク日(2024 12/16)

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