第3話 スライムで肩慣らし

――約1000年前、突如 世界各地に謎のワームホールのようなものが現れた。


中に入ると外とは全く違う景色の場所に飛ばされる。


薄暗い洞窟や緑豊かな自然、湖などが例だ。人はそれをダンジョンと名付けた。ダンジョンが現れると同時に『スキル』というものが現れた。


スキルは初めてダンジョンに足を踏み入れると勝手に自分の能力として開花する。いや、と言っても過言ではない。


スキルでは今まで非現実的だった能力が使えた。

例を挙げると魔法だとか、身体能力を上げることができたりするものなど。


それらを駆使して探索者はダンジョンに現れる化け物、モンスターを倒していた。


モンスターを倒すとその大きさ見にあった紫色の石『魔石』が落ち、それを売って冒険者は生計を立てる。魔石は主に、街や国などに張る結界用に使われた。


また、ダンジョンで手に入る資源で人間の生活は、ダンジョンが現れる以前とはガラリと変わった。


―――――――――――――――


心地の良い朝を迎えた俺は近くの初心者ダンジョンに足を運んでいた。


入り口は狭く、洞穴のようだが、中に入ると比較的広い場所に出た。


「さて、どんどんと倒してレベルを上げるか」


ダンジョンには階層というものがある。

上から順に上層・中層・下層・深層・えん層だ。


淵層はGランクの人がやっと行けるレベルと言われている。


俺が入ったら即死級だ。


上層では比較的探索者になったばかりの初心者たち or Eランクにでも倒せるモンスターが出てくる。


ほとんどはスライムだが。


そんなところに俺はいた。


「プニョォォォ!」


俺は一体のスライムと戦っていた。


通常スライムの攻撃は体当たりしかないので一番倒しやすいモンスターだ。


俺は息を吸って右手にある短剣を振り上げた。


――ズバッ


「プニョアァァァァ」


スライムはそんな悲鳴を上げて塵となった。


ふぅ、普段から自分を鍛えていてよかった、うまく動けてる。


「もう少しだけスライムを狩って体を慣らすか」


そして俺は数十体のスライムを倒していくのであった。


―――――――――――――――


「よしっ、スライムくらいなら難なく倒せるし、次の階層に行くか」


そうして俺は中層に向かった。


♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦

リメイク日(2024 12/1)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る