第2話 決断

――ボフンッ


宿屋に戻った俺はうつ伏せにベッドに倒れた。


「はぁ、これからどうしようかな」


ゆっくりスローライフ、商業、漁業、林業もいいかもな。


………う~ん、でもやっぱ冒険者かなぁ。


3年ぐらいやってきたし、何より強くなるってのは浪漫があるしな。


「よしっ、冒険者を続けよう!」


俺は勢いよくベッドから起き上がった。


冒険者を続けるとなると自分の能力の再チェックからかな。


「ステータス・オープン」


そう呟くと目の前にホログラムのステータス画面が出てきた。

―――――――――――――――

     名前:ヤクモ

     種族:人間

     性別:男

     年齢:21

     レベル:10

     ランク:E

     スキル:磁力ネオジム

   派生スキル:なし

      状態:なし

―――――――――――――――


これが俺のステータス。


ランクはE。


ランクの階級はレベルごとに変わっていき最終ランクはG、なんでも『God』という意味だとかなんとか。


ランクがGの人はこの国「アルマス」にはいないらしい。


新聞の記事に書いてあった気がする。


改めてランクの基準を整理しようとそこら辺にある紙に書いてみた。


――――――――――――――

レベル      

0 ~10:E  11~20:D      

21~40:C  41~70:B

71~90:A  91~199:S 

200以上:G

―――――――――――――――


改めて書いてみるとAランクまでの道のりでも長いな。


レベルを上げるにはダンジョンにいるモンスターを倒さないといけないから大変なんだけど、そこが冒険者の楽しいところなんだよなぁ。


頑張って倒してレベルを上げて、強くなる。


そこが冒険者のいいところなんだ。


――通常、モンスターはダンジョンにしか湧かず外の世界には姿を見せない。


そのおかげで街は平和を保てている。


冒険者はダンジョン内のモンスターを倒し、そのモンスターから出てくる紫色の石『魔石』を買取所に売って生計を立てている。


モンスターを倒したら毎回経験値を獲得することができ、モンスターの強さによって経験値の量が変わる。


一定以上の経験値を獲得したらどういう原理かわからないがレベルが上がる。


そして特定の行動を一定量行うと『派生スキル』が芽生える。


派生スキルは本スキル(自身が持っている固有スキル)よりも能力は劣るが、入手する前と後では目に分かるような差があった。


ヤクモは3年前から短剣を使っていたが、パーティー内では後方の荷物持ちだった為、中々派生スキルが芽生えなかったのだ。


「よし。じゃあ明日からにでもダンジョンに潜ってレベルを上げていくか!」


そして俺は深い眠りについた。


♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦♢♦


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リメイク日(2024 12/1)

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