第21話

はいどうも、テストが忙しすぎて書けなかったとかいう言い訳をして行きます雪狐です。

でも勉強なんてほとんどしてないので、SAOIFと将棋、それとプロセカにハマってたっていうのとハーメルン様で二次創作の読み専になってました…

土下座します!!

なんでもするのでユルシテ....ユルシテ...


あ、後はWeb小説コンテスト?に応募してみますので、応援お願いします!




――――――


「がぁぁっ!?!?」


「ッ!?!?

なになに!?

セーフティーエリアにモンスター!?」


まだ寝てからあまり時間が経ってないけど、急にテントの前辺りから叫び声が聞こえた。

眠たいけどダンジョンじゃそんなこと言っている暇なんてないから、慌てて枕元に置いてあった刀を手に取り、急いでテントの前に転がり出る。


そこに見えたのは…


「…何これ?」


よくわからないトゲトゲの生えている蔓に巻き付かれている、人相の悪い男の人が居た。

いつもなら見た目に関係なくすぐ助けるんだけど、今だけは助けるべきか悩んでいる。


なぜなら、この男の人が喋っている事とか、こちらに対して殺意が剥き出しなこともあって警戒せざるを得ないから。


「あら、この方、わたくしたちの誰かを害そうとしましたわね?

この蔓は、害意のある者が結界に近付いたらその者を捕らえるようにしてる蔓ですの。

結界だけじゃ心配でして、少しでも時間稼ぎが出来ればだったんですけど…この程度のお方なら【第三戎結界】どころか【第九戎結界】程度も破れなさそうですわね。」


「わっ!?!?

いつの間に横に…まぁそれはいっか。

とにかく、それじゃあこの人は私たちに攻撃しようとしてたって事だよね?」


んー、それならこのまま放置しておきたいけど…

これがうるさ過ぎて眠れる気がしないよね…


「これ、うるさいですわね…」


「あぁ!?!?

そんなことよりさっさとこのクソみてぇな蔓ほどきやがれ!」


「…【断絶空間】【―――】」


「え、えっと…一華…さん?」


「ん?

どうしましたの?」


「な、なんでもない、です!」


「ふふふ、おかしな人ですわね?」


一華さんが急に無表情になって、ボソリと何か呟いたと思ったら、男の人の声が全く聞こえなくなる。

それで終わらずに、何か私じゃ聞き取れない言語を呟いたと思ったら、男の人が凄く苦しみ出した。


顔色が赤くなったり、蒼白になったと思ったら紫になったり。

少なくとも人間はこんなに沢山の顔色があったんだ、と思うくらいには顔色が変わって、口の端からは泡を吹いている。


…私たちに攻撃を仕掛けに来たから、返り討ちは仕方ないと思うけどね。

ここまで苦しんでると、少し同情しちゃうよ…


「ふふ、あなたが同情する必要ないんですのよ?

だってこの方、リルに喧嘩ふっかけてたお方ですもの。

いや、あれは喧嘩と言うよりもただの言いがかり…ですわね!」


「あ、そうなんだ。

ならこのまま朝まで苦しんでもらおっか!

一華さんはいける?」


「この程度、寝てても維持は余裕でしてよ!」


「心強いね!

なら、よろしくね!」


そう言い残して私と一華さんはテントの中に戻って、二度寝をした。



「ん…ねむい…」


「リルちゃんしっかり〜!

カスミちゃんは起きないから、まぁ仕方ない…よね」


私は朝になったのでリルちゃんを起こして、カスミちゃんも起こそうしたけど、まぁ起きなかった。

それはいいんだよね、いやまぁ良くは無いけど…


それよりも!

とりあえずは昨夜の男の人が本当にリルちゃんに喧嘩売ってた人かどうか、確認してもらいたいんだよね。


もし違ったとしても、可哀想だと思うだけで特に謝ったりはしないけどね?

酷いと思う?でも害意を以て近付いてきたのならきちんとやり返さないと舐められるだけだしね。


こんなんでも私は探索者の中でも上澄みの人間。

舐められてやって行けるほど甘い世界じゃないんだよ、この探索者の界隈はね。


とにかく説明して確認してもらわないと!


「リルちゃん〜、昨日喧嘩売られたっていってたけど、そこの人?」


私はとりあえずトゲトゲした蔓に吊るされてる男の人を指さしながら欠伸をしてるリルちゃんに聞く。

あ!別にギャグとかじゃないからね!?


蔓と吊るす…上手い気がする!

あ、だからギャグじゃないってぇ!!


「うん、この男の人だけど…それはそれとして、凛、大丈夫?」


「ん?

何が?」


「いや、なんか凄い頭抱えてたから…」


「……忘れて?」


「いや、でも…」


「わ す れ て ?」


「わ、わかった、わかったから落ち着いて…?」


「ふふ、落ち着いてるよ?」


頬を引き攣らせてるリルちゃんだけど、強さだと私じゃ足元にも及ばないからね?

そりゃあ、少しは圧をかけたけど…


えぇ、少し、少しですとも!

ふふ…少し、だよ?


まぁそれはともかく、私程度の圧に怯えなくてもいいと思うんだけどね。


「とりあえず、この男の人はほっといてご飯にしよっか?」


「…ん、そうしよ。」


どこかほっとした表情のリルちゃん。

だから強さじゃ私よりも圧倒的に強いからね!?

そんなあからさまにほっとしなくても…心外だなぁ


「まぁ、あの圧、凛さんでしたの?

てっきりキレたマスターかキレたリルだと思ってましたわ?

わたくしは少し離れた場所でぼーっとしてましたが、凄かったですわよ?」


「…ん、あれは怖かった。

マスターか一華に怒られてる時みたいだった。」


「ちょっ!?

そんなに怖くないでしょー!?

私そんなに強くないんだからさぁ!!」


…そんなこんなでかーなーり、心外な話も出たけど、まぁ楽しくご飯を食べたよ。

こんだけ話してもカスミちゃんが全く起きなかったよ。


カスミちゃん…どうやったら起きるんだろう…

とりあえずはリルちゃんと一華さんで交代しながら背負っていくことになった。


…正直私もカスミちゃんを背負いたかったけど、まぁ仕方ないか。

早く強くなるには実戦が一番だからね。

経験を積むために沢山戦闘したいから、背負う余裕が無いんだよね。


「あ、凛、この程度の階層なら余裕だと思うから、魔法禁止。」


「え!?

わ、私、魔法がないと同レベル帯でも下位なんだけど!?」


「それをどうにかする為にこの余裕のある場所で禁止する。

わたしや一華、勿論マスターでもここどころか深層程度なら魔法と武器禁止でも余裕。

当たり前だけど戦闘と索敵、それと罠の探知も全部一人でして。」


「ぐぅ…確かに、それをどうにかして強くなる…よね…

頑張らないと…

でも罠の探知苦手だからメガネ使わせてね!?」


かなり無茶な縛りプレイを求められたけど、まぁ頑張るしかないよね…

あ、ちなみに配信は移動始めた時から…だからまぁ、さっき始めたよ。


:カスミちゃんを背負う人が居る時点で戦闘要員が2人減るって言うセルフ縛りプレイなのに更に縛って一人でやる?

:それどころかその一人も魔法禁止??

:さてはダンジョン舐めてるな?

:だけどこの階層なら…?

:多分余裕で行けるんだよなぁ…

:この四人、全員が全員日本トップレベルなんだよね…

:まぁ四人(二人程人外)だけどね?

:ついでに言うと日本どころか世界でもトップだと思われるカスミちゃんに、その従魔のリルちゃんと一華ちゃんだからね…

:このパーティーでいちばん弱いのが日本トップレベルの凛ちゃんマ?

:マ

:狂ってんねぇ…!?


正直私もあたおかパーティーだとは思う。

私も相当強いはずなんだけどね…

ほかの三人がおかしい


とりあえず、行ける所までは頑張って魔法無しでやろうかな。


「あ、そこトラップあるよ?

このメガネのお陰で分かりやすいのいいね…!

売ったら簡単に売れそう」


「マスター曰く作るのは簡単だけど素材のモンスターがかなり強いから集めにくいらしいよ。」


「え"!?

か、カスミちゃんでかなり強い…?」


:一体どこのアビスのボスモンスターなんでしょうねぇ…?

:わいそれなりに上位のパーティー、正直そのメガネがクソ欲しいけどカスミちゃんでかなり強いって言うモンスターの素材ってことを聞いて諦める

:まぁそれこそ買うとしたら億は超えそうだよね…

:日本トップどころか世界トップのパーティーも欲しがると思う

:まぁどこのダンジョンでもトラップが死因としていちばん多いからね

:後はイレギュラー?

:まぁイレギュラーは災害と思って諦めてもろて…


確かに億は軽く超えそうだよね。

カスミちゃんが簡単に狩れるレベルの素材ですごい金額で売れたって言ってたしね。

簡単では無いかなり強いレベルなら…想像もつかないね?


でも、それでもかなり強い、だからカスミちゃんなら狩れるんだろうね。

まぁ狩れて無かったらこのメガネもないか。


とりあえずはこのメガネに感謝をしながら罠探知を頑張らないとね。


「ん、罠に集中しすぎないようにして。

今までどうしてたの…」


「あ、モンスター来てたんだ…い、今までは…」


罠に集中しすぎて、モンスターを索敵するのを忘れてしまっていた。

今までどうしてたのか聞かれて私は言い淀む。


:まぁ今までは勘頼りだったからね…

:そりゃあ言えないわなw

:正直にいうと視聴者共は全員心配してたんだよ?

:まぁ勘頼りだったらいつ掛かるか分からないしな

:まぁ凛ちゃんのユニークスキルの【シックスセンス】のお陰やね

:無かったら死んでたよね


「いや流石になかったらパーティー組んでると思うよ?

多分…」


「いや、流石にそれはおかしいですわよ?

多分ですが罠以外にも戦闘でも使えますわよね?」


「あ、うん!

私の風刀術が出来たきっかけが多分このスキルかな?

なんか勘でできる気がしたんだよね!」


「…ん、そのスキル、鍛えたら相当強いと思う。」


「ボクも結構そのスキル強いと思うな〜」


「カスミちゃん起きたの!?」


三人に言っていなかったことを忘れていて、ユニークスキルのことを今知った三人は、かなり強い、と褒めてくれるけど、正直に言うとね?

カスミちゃんのユニークスキルのが強いと思うんだよね、あれ、相当チートだよ!


まぁそれはそれとして、カスミちゃんいつ起きたの???

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