第18話

あぁ…こんなに開けるつもり無かったんです…

就職活動をしてて書けなくて、終わったと思ったらインフルにかかりますわ、それが治ったら全く練習できてないから居残りで勉強や文化祭のダンス練習…


死んでしまいます!w

それはそれとして遅れて心から謝罪申し上げます!

でも、絶対にエタらせないように頑張るので、応援お願いします!

それと、今回は難産だったのもあり短いですがご了承をば…






――――――


「えーっと、不意打ちですっごく吹き飛ばされてたけど、平気?」


少し頬を引き攣らせながら私はリルちゃんに吹き飛ばされた一華さんに聞く。

いやまぁこの子達からしたらじゃれ合いなのかもしれないけど、私くらいの実力だと軽く死ねるんだよね…。


「あら?

心配してくれてるんですの?

この程度、かすり傷程度ですわ!」


「ん、癪だけど、一華は強い。

このくらいなら問題ない、勿論、わたしも。」


「いやおかしいでしょ…」


:視聴者と凛ちゃんの考えが一致した瞬間である

:いやぁ、この強さの二人を従魔に出来るって、カスミちゃんマジでどうなってんの?

:まぁとりま化け物だね!

:なんでや可愛いやろ!

:強さとかは可愛くねぇんだよなぁ…

:それにしても、ダンジョンの深いところだとそんなバケモンばっかなんか…


確かに、ダンジョンにここまでの強さのモンスターが蔓延ると思うと…恐怖でしかないなぁ…

そこまで行く頃には私もリルちゃん達ときちんと戦える程度の実力はついてると思うけどね!


……流石に、その実力着くまで待ってくれるよね?

危なくなったら助けてもらえる、と言う考えはよくないから、できるだけ自分の実力で戦える場所以外行きたくないんだよね。


リルちゃん呼んだ時の場所?

あれは…そう、例外だよ?

そもそも転移なんて知らないし!


それ以前に【空間魔法】なんて知らなかったもん!

不可抗力だよ!

最終的にはデュラハンソロ討伐したしいいじゃん!


って、また私は誰に喋ってるんだろ?

まぁいいか。


まぁとりあえず、リルちゃんか一華さんと互角に戦えるようになるまで力を付ける!

これが目標だね!


まぁ凄く時間かかるだろうし、一先ずの目標はデュラハンを少しの余裕を持って討伐できるレベルの実力をつける!


…デュラハンって、今現在確認されてるモンスターだと最強クラスの敵モンスターのはずなんだけどなぁ。

まぁ多分カスミちゃんが瞬殺していたモンスター、名前なんだっけ。


フェルスバードか!

あのモンスターの方が全然強いだろうし?

世の中って、広いね…


「と、とりあえず、そろそろ行こうか」


「ん、早く行く」


「は、はやぁ…」


気付いたら距離を離されていて、ちょっとしたことから実力差を見せつけられる。

本人は多分そんなつもりじゃないのだろうね。


頑張って戦えるようになってやるもん…


「ね、ボスは全部私がやってもいい?

実力をつけたいからさ!」


「ん、よろしく」


「まぁ面倒でしたし、任せますわよ!」


「よーし!頑張る!」


「気合い入れすぎて空回りしないように」


「う、気をつけます…」


気合いを入れていたら痛いところを付かれた。

実際、私って気合いはあるんだけど、戦闘の時によく空回るんだよね。


:リルちゃんの言う通りだよ?

:気合いは十分!後は気をつけてね?

:今まで何回危ないと思ったことか…

:凛ちゃんって結構無茶するからなぁ

:ホントにねぇ…

:凛ちゃんの配信が生き甲斐な人もいるんだから気をつけてね?

:ま、でも俺らは凛ちゃんのしたいことを応援するだけだけどな!

:なんだこの優しいコメ欄は


いやほんとにね?

ネットの人らって悪い人のが多いと思ってたんだけど…

案外、優しいんだなって思うよね。


「とりあえず、先に進むよ!!」


まぁ道中のボスは私が瞬殺するだけだから特に面白いところもなかったよ。

強くなりたいからボス全部私がやったけど、正直なところ中層程度のボスじゃ強くなれないよね〜。


最低でも下層程度のレベルは無いと私はレベル上げれないからね…

それに、このレベルにもなると1上げるのが大変そうだし?


まぁそんなこんなで、中層17階層、到着だよ!

今日はここでキャンプかな。

セーフティーエリア以外でキャンプすることになったら、見張りを立てて交代しながら休むことになるからあまり休めないんだよね。


セーフティーエリアだと、私達以外にも沢山の人が休んでるからモンスターが来たりしても安心だし、誰かがキャンプに忍び込んできたりもしないよ。


いや、一応する可能性はあるけど、そんなことをしたら他の探索者に袋叩きにされるのがオチかな。

だから基本的にはゆっくり休めるのはセーフティーエリアかな?


中層のセーフティーエリアは広いからね。

皆で密集してる場所に行かないと、離れた場所だと危ないかな。

とりあえず目に入る範囲にある、噴水の場所まで行かないとね。


基本的に、セーフティーエリアには噴水がある。

この噴水の水は、とても澄んでいてそのまま飲水にも出来る。


それに、噴水の水に毒を入れられたとしても、汚れたとしても勝手に綺麗になる。

これも何故かは分かってないけど、とりあえず綺麗な水を補充出来るのは嬉しいよね。


探索者の荷物で一番嵩張るのってなんだかんだ水だからね。

だから【水魔法】を使える人はとても人気になるんだよね〜。


ま、私たちは最悪【空間魔法】のテレポートで地上に戻れるんだけどね。

ヤバい、私が1番約立たずだ…!?


いやまぁ、この三人と組むと誰でも力不足で約立たずになるだろうけどね?

とりあえずはキャンプを張らないと。


「キャンプ張るよ〜?

私が適当にやっといていい?」


「ん、ありがとう。

わたしはよく分からないから任せる」


「わたくしも一緒ですわ!

ご主人様は寝てるのでまぁ気にしないでくださいまし。」


「はーい!

じゃあ適当にその辺散歩してていいよー!」


「ん、適当にぶらつく。」


よし、私はテントを張らないとね!

ん?一華さんも居るんだね?

あ、確かにカスミちゃん寝かさないとだね。




ーーーーーー




「…適当にぶらつくって言ったって、どこに行こうか。」


わたしは一人でセーフティーエリア?をふらふら歩いていた。

…普段一人なのに、いざ一人になったら少し寂しく感じるのは、どうして?


まぁ気にするだけ無駄。

わたしが凛に好意をそれなりに抱いてるから、そのせいだと思う。


いや、好きなんかじゃ無い。

わたしはあの人間を気に入ってる、うん、これがしっくりくる。


そんな風に考え事をしながら歩いていると、前の方から悪そうな人が歩いてくる。

悪そうって言うのは、見た目じゃないよ。

”魂”が凄く汚くて、悪いことばかりをしてた人間ってことが分かるから、悪そうな人間。


何故悪”そうな”なのかと言うと、魂が汚くても反省して治そうとしてる人は居るから。

大体は魂が汚い人は悪い人だけど。


そしてすれ違いざまにわざとぶつかって来ようとしたその男の人。

もちろん、こんなもの寝ぼけていても避けられるから、当たり前のように横に少しズレ、避ける。


「ぷ…」


「何笑ってんだゴラァ!?

汚れちまったじゃねぇかよ!

どう責任とってくれるんだ?えぇ?」


避けた結果、その男の人は転んだようだ。

少し間抜けだったので面白く、笑ってしまう。

すると謎の言いがかりを付けてくる男の人。


「…汚れちゃダメなの?」


「あぁ?

ダメに決まってんだろ!どうしてくれんだよ!」


いや、普通に考えて汚れちゃいけない服でダンジョンに来るなんて頭おかしいの?

戦うにあたってこれ以上に汚れることなんていくらでもあるだろうに、理解できない。


「じゃあ何故そんな汚れちゃいけない服でダンジョンに入ってきてるの?」


「ッ、あぁ?!

お前に言う必要ねぇだろうがよ!

それよりもどう責任取るつもりだ!?」


責任なんて無いだろうから、特に責任は取らなくていいと思うけどね。

それに、この男の人が何を望んでるかは分かるし。


「そうだなぁ…

じゃあお前、今晩付き合えよ」


「は?無理」


「なっ!?

お、お前、これで断ったらタダじゃ済まさねぇぞ…!」


「周りをきちんと見てから言うのをオススメする。

じゃ、わたしはこれで」


「なっ!

お、おい!待ちやがれ!」


「待つのはお前だよ!

何リルちゃんに変なことしようとしてるんですか?えぇ?

汚れてもいい服で来るのがダンジョンですが?

それを汚れたから責任とれ?

それに、初めから見てたがあなたが勝手に転んだんですよね?」


「なっ、お、おまえっ…!

急に割り込んできて何を…」


「周り見てみて下さい?

他の人もあなたを見てますよ?

それも、敵愾心たっぷりで。」


何でわたしの事知ってるのかなって思ったけど、多分凛の配信?なるもののせいかな。

一回くらいぶっ飛ばさないといけないかなって思ってたけど、代わりに相手してくれそう?

ならお礼だけ渡しとこう。


「ん」


「え?

あ、あの、リルちゃん…?これは?」


「お礼、後よろしく。」


「あ、は、はい…?

あ、後片付けはしときますんで、こいつは任せといてください!」


「ん、感謝。」


わたしの角は地上だと凄い価値らしい。

だから、わたしの角の生え変わった古いヤツをお礼として渡しといた。


「それ、マスターの所に持ってきたら加工して貰えるように頼んであげる。」


わたしの角を一番上手く扱えるのは間違いなくマスター。

だからこのくらいの事はしてあげよう。

それに、魂が凄く綺麗だったから。

わたしは、それだけ言ってからまた散歩に戻った。


やっぱり人間って、不思議だな。

沢山いるのに、全員見た目も中身も違う。

魂の綺麗さも全く違うし、やっぱり面白い。


あの人間、少し気に入った。

名前聞いておけばよかったかも。


まぁ今更戻るのは面倒だから、散歩を続けよう。

凛曰く変な人はセーフティーエリアには少ないはずらしいから、もう安心だろうね。


まだ何かあれば殴り飛ばしちゃうかもだけど。

それで死んでも相手が悪い。

でも殺すのはやめておいた方がいいかな。


わたしは他人に何言われようが気にしないけど、凛は気にしそうだ。

面倒だけど、力を加減してから叩き潰すことにする。


そもそも変な人に合わないのが一番だけど。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る