振り向いてよ、僕のきら星

「そんな男やめときなよ」
「……ねえ、僕にしなよ」
そんな言葉を飲み込んで過ごした、大学4年間。

理系で文学好きな早暉（さき）くんは、大学の書評サークルに入会した。そこで、素朴で小動物を思わせる笑顔のかわいい衣真（いま）くんと出会う。

距離を縮めていく二人。でも衣真くんはころころ彼氏が変わって、そのたびに恋愛のトラウマを深めていく。

恋愛が怖くなっていく衣真くん。
恋愛感情を拗らせていく早暉くん。
付き合えそうなのに付き合わないのは、タイミングが合わないからってことにして、でも。

—— 衣真くんは、きれいだ。その表情には、所作には、ちかっちかっと瞬く星が埋め込まれている。いつも。

星のように綺麗な男の子に恋をして、ふたりで一緒に生きていくまでの、透明な光に包まれた時間のお話です。