vsいじめっこ2
剣士「ぐわああああああああ!」
ーー剣士は吹っ飛んだ!
見習い魔導士「剣士さん! ついに話始まる前に吹っ飛ぶようになったんですね!」
剣士「くそっ! 何が起きたんだ!」
見習い魔導士「何も起きてません」
剣士「こうなったら池に水を飲みに行くしかない!」
見習い魔導士「ハリガネムシに寄生されてるんですか?」
ーー泉から女神が現れた!
泉の女神「こんにちは」
見習い魔導士「何か出てきた!?」
泉の女神「あなたが落としたのはこの金の玉ですか? それとも、この金の玉ですか?」
金玉「二つ合わせてゴールデンボール!!」
剣士「いや一つでも金玉だろ」
貴族の息子「ああっ! それ僕のだ!!」
見習い魔導士「どうやって落としたの!?」
剣士「泉の女神よ。それは俺の金玉じゃない」
見習い魔導士「とんでもない台詞ですね」
泉の女神「正直者の貴方にはこの海苔巻きを差し上げましょう」
剣士「恵方だしな」
見習い魔導士「何が?!!」
泉の女神「ついでに味噌汁をお付けします」
見習い魔導士「松屋か!」
貴族の息子「味噌汁! その味噌汁を俺にくれ!!」
見習い魔導士「いや貴方、もっと大切なものを失くしてるんじゃあ……」
剣士「この味噌汁が欲しかったら先ず庭師に謝れ」
貴族の息子「申し訳ありませんでしたああああ!」
見習い魔導士「土下座してる……」
剣士「次に全裸になれ」
見習い魔導士「なんで!?」
剣士「まあ見てろ」
ーー貴族の息子は全裸になった!
見習い魔導士「すごい! 人は味噌汁のために人間性を捨て切れるのね!」
ーー人の尻を舐めるのが好きなヤギが押し寄せてきた!
貴族の息子「う、うわああ! 何だこいつらは! く、くそお! 貴様ら覚えておけよ! 僕をコケにしたことを必ず後悔、あ、やめ! んほおおおおお!!!!!!!」
ーー貴族の息子はハイエースに乗せられてヤギに拉致されて行った。
剣士「おい見習い魔導士、味噌汁飲むか?」
見習い魔導士「いりませんよ! そんな事より、あの人は絶対報復に来ますよ。大丈夫なんですか?」
剣士「何度でも来てみろ。仲間を傷付ける奴は俺がとっちめてやる」
見習い魔導士「死ぬほど頭おかしい戦いの後に、よくそんなまともなこと言えますね」
ーー剣士たちが帰った後!
庭師「何だか……胸が……ポカポカする……」
おわり
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