剣士のフードファイッ

剣士

「モンスターを倒しに行くぞ!」



見習い魔導士

「自殺しに行くんですか?」



剣士

「どういう問いかけなんだよ。俺は本気だ!」



見習い魔導士

「うーん、どうしても行く気なら回復アイテムを山ほど買っていきましょう。戦闘中に食べまくって体力を回復するのです」



剣士

「よし。早速行こう!」



ーー剣士たちは草原に向かった!

ーースライムが現れた!



剣士

「よし! 戦うぞ!」



スライム

「プピー!」



剣士

「ぐはっ!」



ーー剣士の残り体力「1」



見習い魔導士

「剣士さん! いつも通り相変わらず何にダメージを受けてるのかわかりませんよ!」



剣士

「早く回復アイテムをくれ!」



見習い魔導士

「はい! 回復アイテムの牛丼です!」



剣士

「これで体力回復するんだな!? むしゃむしゃ!」



見習い魔導士

「剣士さん! 戦闘中に牛丼食べるとかふざけないでください!」



剣士

「いやお前が渡したんだろうが!」



ーー剣士の体力が100回復した!



剣士

「よし!」



スライム

「プピピー」



剣士

「ぐああああああ!」



ーー剣士の残り体力0.1



見習い魔導士

「何か視力みたいですね」



剣士

「うるせえ! 早く次の回復アイテムを!」



見習い魔導士

「はい。鰻重です」



剣士

「くっ、腹一杯だけど仕方ねえ! むしゃむしゃ」



見習い魔導士

「共食いしてる気分はどうですか?」



剣士

「誰がウナギじゃあ!!」



ーー剣士の体力が100回復した!



剣士

「うっぷ」



スライム

「ぷ」



剣士

「ごあああああああああ!」



ーー剣士の残り体力3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971………



剣士

「何で俺の体力円周率なんだよ!!」



見習い魔導士

「こっちが聞きたいですよ」



剣士

「いいから早く回復アイテムを!」



見習い魔導士

「はい! 唐揚げ大盛!」



剣士

「いや重いわ! 何でさっきから全部コッテリギットリ系なんだよ!」



見習い魔導士 

「じゃあレモンかけときましょうか?」



剣士

「そういう問題じゃねえ!」



見習い魔導士

「いいから早く食べてください! 危ないですよ!」



剣士

「くそっ! むしゃむしゃむしゃあ!」



ーー剣士は体力を100回復!



剣士

「は、吐きそう……」



スライム

「」



剣士 

「どわああああああ!」



ーー剣士の残り体力1



見習い魔導士

「すごい! もはやスライムが居るだけで体力減ってる!」



剣士

「あと……もう少しで勝てるんだ……!」



見習い魔導士

「圧倒的に気のせいですよ」



剣士

「いいから早く回復アイテムをくれ!」



見習い魔導士

「はい、カツ丼大盛りです」



剣士

「だから重いんだよさっきからあ! お相撲さんか!」



見習い魔導士

「何ですかそのツッコミ」



剣士

「くそっ! 回復するためには食べるしかないのか! むしゃむしゃ」




ーー剣士の体力が「1」回復した。



剣士

「1!?」



見習い魔導士

「あと99杯食べましょう」



剣士

「何でこんな時にフードファイトしなきゃいけないんだよ!!」



見習い魔導士

「さあ! 早くしないと手遅れになりますよ!」



剣士

「食ったら食ったで死ぬだろうが! でもある程度は食わねえと……!」



ーー剣士はカツ丼を頬張り始めた!



スライム

「オロロオロロロロロ六ロロロロオロロrイヤル!!」



剣士

「お前が吐くの!? 何で?!」



見習い魔導士

「きっと剣士さんの食べる姿が気持ち悪すぎたんだと思います」



剣士

「お前ぶっとばすぞ!」



ーースライムは倒れた! 剣士のレベルが上がった!

体力  +0

攻撃力 +0

防御力 +0

胃   +100 



剣士

「胃しかでかくなってねえ!!」



おわり

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