美少女サムライ★ナルチカちゃん

ーー貴族の息子との一戦で力不足を感じた剣士は剣術道場に入門することにした。


ーーそこには袴をつけたポニーテールの美少女が立っていた。








剣士「君は……?」








侍「俺はナルチカ。ここでたまに代稽古をしている」








剣士「か、可愛い! 今すぐデートに誘いたい! いや、まず仲良くなって、距離を縮めておかないと駄目だな。よろしく」








侍「心の声がだだ漏れだぞ」








剣士「にしても随分ボーイッシュだな」








侍「ボーイッシュ?」








狂戦士「ヒャッハー!!!」








ーー狂戦士がドアを静かに開けて入ってきた! 








剣士「育ちが良いな」








狂戦士「ヒヒヒヒヒヒ! オクラを耳に入れて遊んでたら取れなくなったぜ!」








剣士「そんな人生も悪くないね」








狂戦士「ちゃんとツッコめオラァ!!」








侍「お前たちは知り合いなのか?」








剣士「知りません」








狂戦士「んだとオラァ!! 俺らは一緒に銭湯巡りで石鹸食い荒らした仲だろうが!」








侍「食べたのか?」








剣士「食べてねえ!」








狂戦士「ヒヒヒ! おい女ァ! テメエの使った石鹸も旨そうだなあ!!」








剣士「妖怪かお前は!」








狂戦士「人に妖怪とか言っちゃダメだと思います」








剣士「急に敬語でキレ始めた!!」








侍「お前、気は確かか?」








狂戦士「舐めんなオラァ! シラフで狂戦士が出来るわけねえだろうがあ!!」








剣士「お前の沸点は何なんだよ……」








侍「それで、この道場に何の用だ」








狂戦士「道場破りだオラァ!!」








侍「帰れ。帰らぬと貴様の尻にもオクラをぶち込むぞ」








狂戦士「やったー! いやっふううううううううう!!」








剣士「喜んでる!?」








狂戦士「さあ早くぶち込んでくれえ!!」








ーー狂戦士は尻を出した!








侍「何だこいつは!?」








剣士「何なんでしょうね」










狂戦士「それはそうと俺様は女は斬らねえ。どけ、男を出せ」








剣士「お前は尻をしまえ」








侍「何を勘違いしている。俺は男だ」








剣士「えっ」








狂戦士「えっ」








侍「ど、どうした? 何だその反応は」








狂戦士「嘘つけ! テメエにチンコ生えてるわけねえだろうが!!」








剣士「嘘だと言ってよナルチカちゃあああああああああん!!」








侍「(泣いてる?!)」








狂戦士「本当に生えてるんならチンコ見せろやオラァ! 見させて下さいオラァ!」








侍「貴様はアレが見たいだけじゃないのか!!」








剣士「脱いでくれ!! じゃなきゃ俺もう何も信じられねえ!!」








侍「お前はどっちの味方なんだ!!」








ギルド一同「脱ーげ、脱ーげ、脱ーげ、脱ーげ、脱ーげ」








侍「何か取り返しのつかない人数集まってる! くそっ! じゃあ見ろほら!」








剣士「……」








狂戦士「……」








侍「どうだ、ちゃんと付いてるだろう」








狂戦士「触っていい?」








侍「良いわけあるか!!」








剣士「ふざけんな俺のトキメキ返せよお!!」








侍「お前は何にキレてるんだ!!」








狂戦士「へっ、男と分かったからにゃ容赦しねえ! この大剣でぶっ飛ばしてやるぜええ!!」








ーーそのとき、狂戦士が真っ二つになった!










狂戦士「ぎゃあああああああ!」








侍「失せろ」








狂戦士「ごめんくださいオラァ!!」








ーー扉が開いて狂戦士が入ってきた!








侍「ええっ!? じゃあ俺が今切斬ったの何!?」








狂戦士「ヒヒッ、よく見ろ。テメエが俺だと思って斬ったのは俺の心臓だ」








剣士「致命傷じゃねえか」










ーー狂戦士も入門することになった!

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