庭師を仲間にしたい
ーー二人は庭師のいる箱庭の前に立っていた。
見習い魔導士「……なんか植物が生い茂ってますね」
剣士「ここに仲間にしたい奴がいるんだ。お前にも会わせたい」
見習い魔導士「……まさかミカンとか仲間にしようとしてないでしょうね」
剣士「そんなにフレッシュさは重視してない」
ーー箱庭にて
庭師「あー、剣士ちゃん、いらっしゃいー。あらぁ? 初めて見る子ねぇ」
剣士「こいつは俺の仲間だ」
見習い魔導士「ど、どうも。見習い魔導士のテレサです」
庭師「何ていうお名前なんですかぁ?」
見習い魔導士「え!?」
剣士「返答が常に遅い奴なんだ。慣れろ」
庭師「へえ、お二人はお仲間さんなんですねえ」
見習い魔導士「何ですか、この声が遅れてくるよ感」
剣士「俺は少し慣れた」
庭師「剣士ちゃんと私はぁ、いつもここでぇ、お茶会をー」
見習い魔導士「……え? もしかしていかがわしい事を?」
剣士「何で全部そっち系に繋げようとするんだよ。普通にお茶飲んでるだけだ。なあ、庭師?」
庭師「へえ、テレサちゃんって言うんですかぁ」
剣士「今!?」
見習い魔導士「あの、今後のために正直に言っておいて欲しいんですけど、本当は剣士さんとここで何を……?」
庭師「ヤってるのー」
見習い魔導士「ど直球!?」
剣士「いや違う! 返答がズレただけだよな! それはお茶会のことだよな!?」
庭師「そんな事はやってないのー」
剣士「何この梯子外された感?!!」
庭師「そういえば昨日ぅ、ひまわりを植えたのー」
見習い魔導士「どれだけマイペース何ですかこの人!?」
剣士「(話を逸らすチャンス!)ああ、俺も見たけど、あれ綺麗に咲いたよな!」
庭師「それから温泉に入ったのー」
見習い魔導士「も、もしかして剣士さんと!?」
剣士「いや、俺は温泉には行ってない」
見習い魔導士「でも話の流れからいってひまわりって剣士さんのアソコの隠語ですよね!?」
剣士「文法解釈が攻撃的過ぎる!」
庭師「そうなのぉ」
剣士「おい!!」
庭師「3mくらいになったのぉ」
見習い魔導士「伸びすぎぃ!!!」
庭師「剣士ちゃんもぉ、とっても嬉しそうだったのぉ」
剣士「いやチ●コじゃねえからな! ひまわりだからな!」
庭師「どうしてそんな事を言うの?」
剣士「怒られた!?」
見習い魔導士「そ、その3m級の剣士さんとどうなったんですか!?」
剣士「進●の巨人みてえに言うな!」
庭師「とっても気持ち良かったのぉ」
剣士「ここに来て最悪の手札が!!」
見習い魔導士「け、剣士さんのケダモノ!!!」
ーー見習い魔導士は逃げて行った。
剣士「お、おい! 誤解だ!」
庭師「そうなのぉ」
剣士「もう遅いわ!」
おわり
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