ヒロインは逃げだした

ヴォヌレ王国ある小さな村ルメルパ。
そこで暮らす村娘のエルテ・オブディアの元にこの国の第３王子であるルスフェン・ロネ・ヴォヌレがやって来た。

「エルテ・オブディア。ヴォヌレ王国の第３王子であるルスフェン・ロネ・ヴォヌレと婚約しゆくゆくは私の妻となってはくれないか」


ルスフェンの滞在中に考えて返事をする事になったエルテは、村人に混ざり畑仕事をするルスフェンに好感を持ち、それは好意となった。



だが……



「……それが私の愛だ。閉じ込めたいほど愛してるその想いをエルテもきっと、わかってくれる」

偶然、ルスフェンの本心を聞いてしまったエルテはルスフェンから逃げることを決意した。



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