ようせいさんのいやし手

私『遠野みやこ』は小さいころから「ようせい」が見えていた。

――だれかが言ったとかじゃなく自分でそう呼んでいるだけなんだけど！

ある日。そんな「ようせい」の服を直した事で私は彼ら「ようせい」と仲良くなった。
でも、学校ではクラス替えで仲の良かった子たちと離れちゃって……それからなかなか新しい友達が出来ない。

――だって、みんな最初から仲が良いから！

その中で私が入るすきまは……ない。

そんな学校で一人で過ごす様になったある日の放課後。よく行っている手芸屋さん「いやし」で私はいつもサッカーをして女子から黄色い声援を受けている同級生の『池里タクミ』と出会った――。