本編第一章
第1話 先輩なにしてるんですか?
突然だが皆さんは痴漢にあったことがあるだろうか。
女性の中にはされたことがある人もいるかもしれない。
だが、男性で痴漢されたことのある人はほとんどいないのではないだろうか。
だが今僕、結城 陸人(ゆうき りくと)は現在進行形で痴漢をされている。
学校がおわり家に帰る途中の電車の中の出来事だ。
うしろに立っている人にずっと触られているのだ。
はじめは手が当たっただけかと思っていたが徐々に気づいてきた。
手が離れないだけではなくなぜかずっと撫でるように触られているのだ。
だが、男が「痴漢されています!」と助けを求めたところで「何言ってんだコイツ
」という目を向けられて終わりだ。
なんとも世知辛い社会である。
自分が女の子のような華奢な体つきをしていて顔も女の子みたいなら男性に痴漢される可能性もあったのかもしれない。
だが、あくまで僕はそういった男の娘のような人間ではない。
普通にスポーツもしていてそこそこ筋肉もついている方だし、身長だって170センチある。
顔だって完全の男のもの。女性らしさなんてほとんど感じられないだろう。
それに後ろから聞こえてくる吐息は女性の声に聞こえてくる。
少なくとも中年の男性ではないと思われる。
後ろを見てしまえば何かが終わってしまうようなそんな恐怖に駆られて後ろを見ることができない。
幸い次が降りる予定の駅。
後ろの人にも降りてもらって少し話をしてみるべきかもしれない。
こういうのは話し合った方がいいはずだし、なぜ男に痴漢をするのか興味があった。
そうと決まれば後は行動あるのみ。ずっとお尻や背中を執拗に撫でまわしていた手をつかみ後ろを振り向いて声をかける
手をつかんだ時に後ろの女性?がびっくりしたように体を震わせ硬直するのがわかった。
「すみません、ちょっと次の駅でおりてもらっていいです...か....?」
途中で言葉に詰まり、それ以上の言葉を言えず僕自身も硬直してしまう。
なぜなら後ろにいたのは...
「姫島...先輩...」
近所に住んでいる一つ上の先輩だったからだ。
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というわけで(どういうわけだよ)なんとなくかいたものを投稿しました。
更新不定期、何かあったら失踪しますがよろしくお願いします。
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