第6話 過去回想3

僕の発言を聞いた先輩はしかめっ面をして僕に詰め寄る。

「お前、もしかして本当に...」

子の先輩は本気で信じていたわけではなかったらしい。

それにここから先の言葉は言われなくても大体予測ができる。

大方「本当に付き合っているのか?」とかそういったことだろう。

実祭付き合ってもないし付き合うつもりも予定もない。

僕と付き合ったところで何も得るものはないだろうしさすがに放っておいてもすぐわかれるだろう。

結局のところ恋人にはなれないが友人というには距離が近い。親友もしくは姉弟というのが関の山だろう。

別に付き合ってもない仮定の話だが、この先輩にはそういうふうに受け止められなかったらしい。

「いや、何でもない」

そう言って3年の先輩はかえっていった。

ほかの生徒は彼を持ち上げてついてきただけのようでこちらを恨みがましい目で見ながらもその先輩についていった。

その翌日、学校に置いていた靴が捨てられていた。

一瞬理解ができなかったが自分がいじめの対象になったことだけ理解した。

ただ、確証はなかったので上履が無くなったとだけ先生に報告し、来客用のスリッパを使わせてもらった。

一週間程度はものが隠されたり捨てられたりという程度で済んでいた。

その次の週には呼び出しのような紙を机に入れられた。

当然無視して中身すら見ず教員の机の上に置いておいた。

結果呼び出しに応じたのは生徒指導の教員だったらしい。

あとで知ったが僕を呼び出した人の中に先輩達もいて教員からしっかり怒られたらしくいろいろと問い詰められていたらしい。

翌日の朝、学校に投稿するとすぐに昨日きた先輩方が走り寄ってきて何が何だかわからないうちに体育館裏に誘拐された。

またベタな場所を...。絶対昔のアニメ好きな奴いるだろ。

「てめぇ!教師にチクりやがったな!」

怒りの形相で詰め寄ってくる陸上部の先輩。

もはや名前すら憶えていない、というよりそもそも名前を教えてもらってない。

「いえ、何のことだか。自分はただ机の中に入れられていた紙を教員の机の上に置いていただけですが。」

「そのせいで俺らが迷惑被ったんだよ!」

「てめぇのせいだろうが!」

その時僕は手紙の内容すら確認していなかったのでやっと内容が呼び出しだということを理解した。

仕方ないよね。だってあの呼び出しの紙ってなんかラブレターみたいな見た目してたし人違いかと思ったんだもん。

「いえ、あれ誰かが書いたラブレターかと思って僕にそんなもの送るようなキチガイがいるとは思えなかったもので落とし物だったのかと」

「「「なんで呼び出しの紙がそういう風に見えたんだよ!!」」」

だって仕方ないじゃん。

「多分ですけどあれ少女漫画とかの付録の封筒だと思うんですけど。そういうかわいらしいので描かれてた手紙が机の中に入れられてたら絶対そういう風に感じるでしょ」

そういうと先輩方は黙り込む。

そして二人の先輩が一番いかつい見た目をしている陸上部の先輩の方を見る。

「.............正解だよ。いやスマン。」

「マジかよそれに関してはお前悪くねぇよ。」

「まぁ、それは置いといて、なんでお前が姫島とそんなに距離が近いんだ?」

あ、気を取り直した。

「いえ、昔からああだったので。ちょっと距離感近すぎますよねアレ。どうしましょうか?」

「いや、なんでお前そんなに余裕なの?」

先輩達ならそんな大事にしないと思うからです。という言葉は飲み込む。

「とりあえずもう姫島に近寄るな。」

「いえ、俺が何もしなくてもあっちが勝手に来るんですが」

「それは...どうにかしてくれ」

なんて無責任な。だけど先輩だって結構な無理を言っているのを分かっているようで気まずそうな顔をしている。

そこで僕なりに思いついたことを提案してみる。

「先輩に俺らが連れ去られたことはいろんな人が見ているわけですしそれをちょっと大事にして俺が姫島先輩と仲良くしていたことが原因で痛い目にあったとでも広めればあの人のことですし自分から離れてくれるかと。確証はないですけど。」

多分先輩の評判も悪くなると思いますけど。

「......それしかないか。よし、そういうことにしてくる」

「そうですか。頑張ってください」

その後確かにうわさ広まり先輩にもう話さない方がいいと伝えるだけ伝えて去る。

結果あの人たちは姫島先輩から拒絶されたらしくその後僕への嫌がらせは続いた。

これが僕と姫島先輩の間に数年間かかわりがなかった理由だ。

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あれ?オカシイ。作者の中ではシリアスな話にするつもりだったのにいつの間にか気づけばネタに振ってしまってる。

まぁ、要約すると陸人くんへの嫌がらせやいじめは本人はそこまで気にしていなかったもののそこそこ長く続いたことが二人の間で距離が生まれた原因ってことです。

しかもそれはすべて勘違いから始まるという。

えー、ストック切れてるの忘れて余裕ぶっこいてました。

ギリギリで書いてるので文章が多少おかしいのは許してください。

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