第7話 見つかった
愛梨と図書館に戻り勉強をし始めた
もちろん僕は全然集中できていない
でもそれを悟られないように勉強している
「ねぇこの問題ってこれで良かった?」
と僕が聞くと愛梨は
「うん合ってるよ その前の問題が間違ってる」
「えっと あっ 本当だありがとう中川さん」
とニコッと笑い言うと、愛梨は顔を赤め始めた
僕はなんでだ?と首を傾げた
「どうしたの中川さん」
と聞くと愛梨は
「別に気にしないで」
と少し強気で言われて嫌われちゃったかと思ってしまった
「ごめんなんか嫌な思いさせちゃったなら謝るよ」
「違うよ そういうわけじゃないんだ こっちこそごめんね」
(よかった 嫌われてないみたいで)
そして僕たちはは勉強を再開した
そんな感じでやっていたら
誰かがやってきた
「あれ春翔か」
「えっ和哉」
「春くんじゃんそっちは えっ中川さん」
「うわ本当だ どうしたんだよ春翔 中川さんと一緒に勉強だなんて そしてなんか服がいつもよりも」
「それな春くんいつもはもう少しダサい格好するのに」
「悪かったなダサくて」
そんな話をしてたら愛梨はポカーンとしていた
僕はやばいと思い
「ごめん中川さん えっと紹介しないとだね」
「そういや言ってなかったすまない 俺は春翔の幼馴染で小学生から一緒の日川和哉でこっちが」
「春くんと保育園の頃からの幼馴染兼和くんの彼女の川谷結奈ですよろしく」
「私は山本くんのクラスメイトの中川愛梨です よろしくお願いします」
「ねぇ中川さん 愛ちゃんって呼んでいい?」
「ちょ結奈急にそんな距離を縮めたら怖がれちゃうだろ」
と急に距離を縮めようとした結奈に怖がると思いそう言うと愛梨は
「そんなことありませんよ はい大丈夫です 私はなんと呼べばいいですか?」
「やった そうだなぁ まぁ普通に結奈って呼んでよ」
「わかりました 結奈よろしくお願いします」
「硬いなぁ もっと敬語なしでいこうよ」
「わかった よろしくね結奈」
「うんよろしくね」
となんだかんだで二人は仲良くなった
やっぱ結奈は陽キャだなと思った
「それで二人は何してるの?」
「それな なんで中川さんと春翔が一緒に勉強してるだ」
「まぁ色々あってテスト前だし一緒に勉強しようよってなったんだ」
「そうそうなるもんなんか」
「まぁ現実になってるからね」
「そうだな なんか二人はデートみたいだな」
「ちょ和哉 何言ってるの」
「だってなカッコいい格好してるから」
「そりゃだって中川さんと行くなら隣にいてもいいような感じの方がいいじゃん」
「まぁ春くんはもとがいいんだから」
「僕はモテたくないの」
「まぁそうだよな」
「えっとモテたくないってのはどう言うことなの?」
愛梨に聞かれてしまっていたことを今思いだした
「あの その まぁいつか話すことがあったら話すよ」
「まぁこいつのことだしいつか話してくれるさ中川さんも気になるかもだけど無理に聞いたりはしないでやってくれ」
「そう言うことなら 気になりはするけどわかりました」
「で二人は勉強会してるんだよね」
「うんしてるよ」
「じゃ一緒にやろ 私わかんない問題あって春くんに聞こうと思ってたから」
そして四人で勉強会を始めた
「春くんこの問題教えて」
「ここは・・・・・って感じでやる」
「なるほど ありがとうわかった」
「そういえば中川さんはなんの教科が得意なんですか?」
「私ですか 英語や国語とかの文系ですかね」
「おっ すげ〜な二人一緒に勉強するとか最強なんじゃね」
「そうだね春くんは理系であればほぼ満点だしね」
「そうそう で中川さんはどうなんですか?」
「そうですね 私は文系であれば満点に近いと思いますよ」
「二人が教え合ってるところ見たらやばいね」
「あぁこりゃ今回のテスト結果は二人とも全教科満点とかありそうだな」
「それはないだろうけどまぁできる限りやるさ」
「春くんはいつもそうだよね 自分の成績とかもそうだし優しいのに自分を卑下しがちだよね」
「わかります 私もそう思います」
「俺もそう思うぞ」
「もう 三人ともやめてよ」
と僕の顔を赤らめながら照れていることがわかった
「ふはは 春翔は褒められ慣れてないからな」
「そうだね春くんは照れてる顔は可愛いと思うよ」
「山本くんの照れ顔は可愛いと私も思います」
「もう三人ともやめてよ 勉強できなくなるじゃん」
僕はもう恥ずかしすぎて顔を隠しながら言った
三人からからかわられてここから逃げたくなった
「少しいじりすぎちゃったね ごめんね」
「まぁ偶には褒めてやらんとな いつかメンタルやられて爆発しそうだしな」
「それわかる春くん溜め込んじゃうもんね 愛ちゃんももし春くんが辛そうだったら寄り添ってあげてね」
「はい」
「もう 中川さんも別にいいからね」
と僕が止めようとすると愛梨は
「ダメです 山本くんが倒れてしまっては良くないですから」
「良かったな春翔 こんな可愛い女子にそんなこと言われて羨ましいぞ」
「何私が可愛くないって言うの?」
「違うそう言う意味ではないからな」
「ふ〜ん そうなんだ」
「謝るから拗ねんなよ」
と二人がイチャイチャを、始めたので僕はとめに入った
「はいそこまで二人とも イチャイチャしてるのを見ている僕たちの気持ちも考えてくれ」
「ごめんつい でも悪いと思わない和くん 私がいるってのに他の女子に言うんだよ」
「まぁ今のは100%で和哉が悪いね」
「そうですね 今のは日川さんが悪いですね 私も褒めてもらったのは嬉しいですけど彼女さんを第一にしてくださいね」
「だって和くん」
「結奈 この度は誠に申し訳ありませんでした」
「よく謝れました 帰りにクレープ買ってね」
「えっそれは今お金が」
「買ってね」
「はい買わさせていただきます」
「それでよし」
僕はなんだったのと思いながらこの後も勉強した
そして勉強会を終えて和哉達と別れて
僕は愛梨と一緒に帰った
「急にうさるさいのが来てすまんな」
「いえ楽しかったですよ 私も友達が増えましたから」
そう変える間際に和哉と結奈とLAEMを交換していた
ちゃっかりな二人に僕は呆れた顔で見ていた
「今日は楽しかったよありがとう また学校で」
「私も楽しかったまた学校で」
そして僕たちも駅前で別れた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます