第13話 カラオケ屋に行った 愛梨side

カラオケ屋に着き受付を終え部屋に入ったら日川くんが


「よし今日はたくさん歌うぞ〜」


と言い結奈は


「和くんはやる気だね」

「そりゃテストって意外とストレス溜まるんだよ 発散しないとな」

「それはわかる」


と日川くんと結奈が盛り上がっていた 

私と春翔くんも気持ちはわかって頷いていた

そして日川くんが


「それじゃ最初は誰から歌う?」


と聞き春翔くんは


「これ最初って結構恥ずかしいんだよなぁ」


と答えると結奈は


「春くん上手いんだから恥ずかしがる必要ないのにね」

「そうだな 中川さんがどのくらい上手いかはわからんが俺らの中では一番歌が上手いよ」

「もう そんな事ないって」


二人に褒められた春翔くんは今日も顔を赤らめて恥ずかしがっていた


(くぅ〜 最高だよ 山本くんの照れ顔 写真に収めたい)


そして結奈が


「ははは また春くん照れてる」

「春翔はいつになったら照れなくなるんだ」

「無理だよ だって恥ずかしいんだもん」


と春翔くんが言う


(もんだってもん その言い方もう女子じゃん 完全に女子じゃん)


「お前は恥ずかしいがり屋だからな まぁそう言うところがいいんだが」

「わかるよ〜 すぐ照れるところが春くんのいいところよね」

「もうやめて」


春翔くんが恥ずかしさの限界になり顔を隠して座り込んだ


(山本くんって可愛い系男子だった 私は最初かっこいい系だと思ってたのに最高じゃないかーー!)


とふっと思った


(今私のこと忘れられてない?)


「あの〜 私のこと忘れてません?」


と聞くと結奈が


「ごめん愛ちゃんつい春くんをからかいたくて」

「俺もすまない 今日は中川さんもいるのにいつものノリはよくないな」


と二人が謝ってくれた


(私としては可愛い山本くんを見れて満足なんですけどね)


そして私はこう返す


「いえ別にいいんですけど なんか私だけ場違い感があって」


と言うと結奈が


「そんなこと気にしなくていいよ よし春くん歌ってやりな」

「いやなんで僕が」


と結奈が春翔くんに無茶振りをした


「そりゃ久しぶりに春くんの歌聴きたいからだよ」


と結奈が言い私も春翔くんの歌が聴きたくてこう言う


「私も山本くんの歌聴きたい」


と言うと春翔くんは


「もう中川さんまで 仕方ない歌ってやるよ」


とヤケになり春翔くんは歌った

曲は剣○のアク○リオン


歌い終わり私は固まっている


(うますぎるよー 山本くんってできないものないんじゃない?)


と考えていると春翔くんが


「みんなどうしたやっぱり下手になってた?」


と聞いてきたので


「違う違う春くんが前より上手くなっててびっくりしただけだから」

「そうそう なんかこの後にやる俺達なんか嫌だな」

「それな私も同じ気持ちだよ和くん」

「えぇ私もそこまで下手ではないですがこんなに上手い歌を聴くと自分の歌が下手に感じて恥ずかしいですね」


と私たちが答えると春翔くんは顔を赤めながら


「もう また僕を褒めて今日は僕を殺す気なの?」 


と聞いてきた 

そうすると日川くんが


「違うぞ ただ上手かったから言ってるだけ」

「そうそう」


と答えた


「もういいや あと中川さん」


それから私に話があるらしいなんだろうと思い聞く


「はい? なんですか」


と答えると春翔くんは


「カラオケで歌が上手いとか下手とか、恥ずかしがるのは関係ないよ 自分が楽しめればいいんだからね」


と春翔くんが言うと結奈も


「春くんの言うとおり 春くんが上手いのは確かだけどそれと比べたらね だって春くんと比べたら私だって下手な部類だよ」


と言ってくれた私は


(そうだよね カラオケだもん楽しんだもん勝ち)


と考えていたら日川くんが


「いや結奈は上手い部類でしょ」

「もう和くんったら」


となんかイチャイチャを始めた二人そこで春翔くんがたまに入っていた


「はいはいそこまで イチャイチャしないの」

「は〜い」

「へ〜い」


二人がこう言うと私は声を出して笑っていた


(面白すぎる この三人の掛け合い最高)


そして少し落ち着いてきて私は言う


「ごめんね 面白くてつい久しぶりにこんなに笑ったよ あと山本くんも結奈もありがとう」


と笑顔で私は言った


そして次に私が歌うことになった 

曲はア○ドル


歌い終わり結奈から感想を聞く


「愛ちゃん普通に上手いじゃん」

「それな 普通に上手くてびっくりしたわ 春翔の後でこの難しい曲を歌って上手いんだもんずけぇよ」

「中川さん僕以上に上手かったよ」


とみんなに褒めてもらえた 

カラオケに行ったことはあってもそこまで歌はなかったから最初は緊張してたけどうまく行って良かった


「みんなありがとう 歌って褒めて貰えるとこんなに嬉しいんだね」


と言うと結奈が


「そうそう なのに春くんは」


と言うと春翔くんは


「僕は褒められるの苦手なの」


と言うので私たちは


「ふふ 知ってる」

「あぁ 知っとるよ」

「私も知ってるよ」


とこんな会話をしていたら次に日川くんが歌う番になった 

曲は高○の花子さん


そして歌い終わり結奈が感想を言う


「和くん前より上手くなってない?」

「へっへん どうだ 春翔に負けない気持ちで練習してたんだよ」

「僕に勝ちたかったの?」

「当たり前だろ 一番上手いやつが何を言うか」

「別にそんなことないでしょ」


と春翔くんは謙遜をした

そこで日川くんは


「イヤイヤ謙遜も行きすぎると嫌味にしか聞こえなくなるぞ まぁ春翔の場合全く嫌味には聞こえないが」


と言うと結奈も


「そうそう春くんはなぜか嫌味に聞こえてこないのが不思議よね 普通にアイドルとか言ってたら腹立つのに」


その意見に私も


「その気持ち私もわかります」


と言うと春翔くんは


「僕はそこまでじゃないんだけどなぁ」

「まぁあれよ 謙遜はしすぎるなってことだ

な」

「そうそう」

「そうですね 謙遜しすぎも腹立ちますが謙遜しなさすぎも腹立ちますもんね 山本くんは腹が立ちませんが」


そうなぜか春翔くんはイラッとこないんだよね不思議だなぁ


次は結奈の番になった 

曲はただ君○晴れ


そして歌い終わり日川くんが感想を言い


「結奈上手かったぞ 俺もそうだったけど結奈だって前より上手くなってね」

「友達とたくさんカラオケに行くからね」

「結奈は陽キャだよね」

「わかります」

「ふっふふ それこそが私だからね」

「結奈らしいね みんな歌上手くて僕びっくりだよ」

「そうですね 私も山本くんと同じ意見ですね」


そして日川くんからこんな提案が


「よしじゃデュエットしようよ」

「いいね じゃあ私と和くん 春くんと愛ちゃんでいこう」

「オッケー」

「了解」

「いいですよ」


(やった〜 山本くんと一緒に歌える 結奈ナイス)


そしてデュエットで歌った


結奈と日川くんはチューリ○グラブを歌い

点数は86.752点


私と春翔くんはロ○を歌った

点数は94.802点


「ふう じゃあ次は男子チーム対女子チームで行こう」

「よしやってやるぞ春翔」

「うん」

「ふふ私たちに勝てるかな」


そして春翔くんと日川くんは青○アミーゴを歌った

点数は90.212点


私と結奈はラ○オンを歌った

点数は94.512点だった


そしてその後もたくさん歌い今日は解散となった

私は早くテストが帰ってこないかとワクワクしていた


私が勝ってたらどんなお願いしようかな?


そんな事を考えながら別れて家へ帰った

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