第4話 お誘い

次の日学校へ着いた春翔はクラスへ向かう 

そしてもう隣の席には愛梨がいた


「おはよう 山本くん」

「おはようございます 中川さん」


と挨拶をした 


「今日も昨日通りでいい?」


と聞かれたので僕は


「はい」


と答えた 


そして先生がやってきた


「おはようございます それではみんな席についてください」


と言うとみんなは


「「はーい」」


と答えた


うちのクラス1年3組の担任の先生

名前は北野実結(きたの みゆ)

担当教科は社会、吹奏楽部の顧問をしている


SHRが終わり一限目が始める


そして昼食の時間になり昼を食べにいく


「春翔 一緒に昼飯食うぞ 結奈と一緒に」


結奈というのは和哉の彼女で僕の親友でもあり保育園の頃からの幼馴染でもある

名前は川谷結奈(かわたに ゆな)


「よっ 春くん」

「おう 結奈」

「そんじゃ行くか」 

「「おう」」


そして三人で食堂へ向かう


「今日は弁当なんだな」

「うん 昨日は作る気なくてな 今朝は作る気あったから」

「今日の弁当 春くんの手作りなの?」

「そうだよってか 弁当は基本手作りだよ僕は」

「へぇ〜 すごいね」

「別にそこまですごくないよ」

「そんな事ないよ ねぇ和くん」

「あぁ〜 そうだな こんな大変なの作るなんてすごいよ」

「二人してなんだよ急に」


僕は褒められて恥ずかしくなり顔を赤らめた


「ふふ また春くん顔を赤らめてる」

「いい加減褒められ慣れろよ」

「無理だよそんなの」


僕は褒められると照れてしまう 

これは慣れようとしても慣れない

と言うかそんなに褒められるところはないと思うんだが


「なんかまた春くん自分を卑下してるんじゃない?」

「結奈、なんで分かったの?もしかしてエスパーか何かなの?」


結奈に考えてることが当たり少し怖くなった

そうすると和哉が


「わかりやすいんだよ あのなあんまり自分のことを卑下してるとまたメンタルやられるぞ」

「わかってはいるんだけど」

「まぁ春くんは仕方ないにしてももう少し自分を褒めることをしてみたら」


そう結奈に言われます自分を褒めると言ってもなぁ〜と考えていたら


「別にそんな考えて出すもんでもないでしょ」

「でも自分じゃ出てこないから」

「じゃ私たちが言えばいい?」

「それはやめて恥ずかしすぎるから」

「まぁあんま自分を卑下しすぎるなよ」

「あぁあの時のようなことは絶対にしないよ」

「約束な」

「あぁ」


そしてその後もご飯を食べながら雑談し

自分のクラスに別れた




☆★☆

そして午後の授業が終わり図書室へ向かう


「ふ〜 今日も疲れた」


そんなこと呟いていたら愛梨がやってきた


「山本くんお待たせ」

「全然待ってないですよ」


とそんなことを言っていたら

愛梨からこんな提案を出された


「ねぇ山本くん いつまで敬語で喋ってるの?敬語なしにしようよ」


と言われ


「いいんですか?」


と聞く


「もちろん じゃなかったらこんな提案してないもん」


ごもっともだ


「わかった」


と返答すると愛梨は笑顔で「改めてよろしく」と言い

そして僕も「あぁ よろしくな」と返した


「昨日は私が教えてもらったから 今日は私が教えてあげる」

「えっ いいの? じゃ英語の問題聞いても」

「わかった どれ」

「この文法がわからなくて」

「あ〜これはね・・・」


と英語を教えてもらった 

愛梨は教えるのが上手くすんなりと理解できた


「これでいいのか」

「そう 正解」

「ありがとな 中川さんに教えてもらって理解できたよ」

「ふふ よかった 山本くんの理解が早くてすごいよ」


と褒めてもらえて嬉しかった 

親や和哉達以外で勉強を褒められたのはいつぶりだろう?

と考えてしまった


「山本くんどうしたの急に黙って」


愛梨にそう聞かれて


「あぁ〜 ごめんごめん 考え事してたから」


というと愛梨は頬を膨らませてこう言う


「私と話してるのに考え事してたの?」


と聞かれてしまった


あっやべ怒らせたと思いどんな風に謝るか考えていたら


「うふふ 冗談だよ 山本くんって面白いね」


と言われてしまって恥ずかしくなり


「うっせ」


と返した 


そして愛梨はクスクスと口を隠して笑っていた 

可愛いと思ってしまった


(いや可愛いのは当たり前だけどね)


と自分に言い訳をしていた


そして勉強会を終えた


「ねぇ山本くん 明日って暇?」


明日は土曜日生憎僕には休みに遊べるほどの友達がいないのだ(和哉達以外の)

なのでこう返す


「友達の少ない僕が暇じゃないわけないよ」


と答えると


「ってことは暇ってことだよね」

「あぁ そうだ」

「じゃ明日図書館に行って勉強しない?」

「えっ」


急なお誘いに驚きをなくせなかった


「ダメかな?」


そう聞かれ僕は


「学校の奴らにバレたらどうするんだ?僕といるところがバレて有る事無い事言われてもいいのか?」

「えっもう今更でしょ それに山本くんだったらいいけど」


予想してない返答に思わず「えっ」と声をあげてしまった 


愛梨はと言うと顔がだんだん赤くなっていく


「ちちちが いい今のは 言葉のあやっていうか なんと言うか」

「あ〜 わかってるって 落ち着いて」


そして愛梨が落ち着いてきたので僕は


「それでいいのか?本当に僕と行っても」

「もちろん山本くんが嫌じゃなかったらだけど」

「まぁ暇だしいいけど」


と言う 

結奈以外の女子とそれも学校で人気の女子と土曜日にお出かけなんてでこんな返答をしてしまった


「じゃ決まりだね 明日10時に駅に集合で」

「お おう」


こうして明日図書館で勉強会をすることになった




☆★☆

愛梨side


家に帰りベットにタイブして


(明日山本くんとデートだ うふふふ)


って私何考えてるんだ と恥ずかしくなり

そしてだんだん顔が赤くなっていく 

手で顔を仰ぎさめるのを待つ


そしてお母さんが


「愛梨夕飯できたよ〜」

「は〜い今行く」

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