第3話 愛梨の感情 愛梨side

私は中川愛梨(なかがわあいり)

私立大潟高校一年生 

この見た目のせいか いろんな人に声をかけられる

そんな私の隣の席の山本春翔くんは、喋りかけたりはしてこない

普通の男子なら喋りかけてくるのに

でも彼は人助けをよくしている


私は見た

彼がナンパされている女性を助けてるところを


「君かわいいね この後一緒にどう?」

「なんで あなたと行かなきゃいけないんですか?」

「いいじゃん別に」


そしてナンパ男は女性に手を出した


「や やめてください」


と言うけどナンパ男は言うことを聞かない


私は怖くて助けてあげれなかった

そしたら、そこに彼がやってきた


「嫌がってるの見えないの?」

「君は誰?」 

「誰でもいいでしょそんなの 嫌がってるからやめてあげたら そんな男モテないよ」

「はぁ〜 舐めやがって」


そしたらナンパ男は彼に手を出した

私は助けに行かなきゃと思ったその時


ナンパ男を倒されていた

そして彼は


「もう近づくな」


と言った

ナンパ男は


「すいませんでしたー」


と言い逃げていった


「ありがとうございます」


と女性が言うと彼は


「いえ 無事で良かったです では」

「待ってー」


と女性は言ったけど彼はどこかにいっちゃった



そして別日

彼は歩道橋を登ろうとしているお婆さんを助けていた 


また別日

迷子の子供を見つけて助けていた


私は彼を見てこんな優しい男だけだったらいいのになぁと思った



そしてとある授業中に私は消しゴムを落としてしまった

そしたら彼が拾ってくれた 


「落としましたよ 中川さん」

「ありがとう山本くん」


と私は答えた

拾ってくれて嬉しかった



そして放課後 図書室に本を返しに行くと彼はそこにいた

私は彼に近づき


「山本くん勉強?」


と聞くと


「はい もうすぐテストですからね」


と答えた 


「ふ〜ん そっか」


私はそういい


「ねぇ明日もここで勉強するの?」


と聞くと彼は


「はい そうですね」


と答えた


(こんな提案してみてもいいかな?嫌がれたりはしないかな?)


そんなこと考えて 思い切って聞いてみた


「じゃあさ 明日私も一緒に勉強やってもいい?」


(聞けたー どうだ)


「ダメ?」


と聞くと


「もちろんいいですよ」


と答えてくれた

私はうれしくなりつい


「やった」


と声が出してしまった


「なんか言いました?中川さん」

「なんでもないわ」


私は顔を赤らめながらそう答えた


(聞こえてなさそうよね よかった)



「じゃあ 明日の放課後、図書室集合で」


と言うと


「了解です」


と答えてくれた

(やった〜 明日は山本くんと一緒に勉強会だ〜)




☆★☆

次の日の放課後

クラスの子の話を聞きながら、私は早く図書室に行きたい気持ちを抑えていた

そして別れる時間になったので私は急いで図書室へ向かった


「お待たせ山本くん」

「いえ大丈夫ですよ」

「どうしたの?」


と顔を覗き込んだ

そうしたら春翔くんは


「わぁー」


と叫んだ 


(脅かしちゃった)


「ごめん脅かすつもりはなくて」


と謝った


「いやこちらこそすみません」


と言ってくれた


(優しい〜 もうそんなだから私は好きになっちゃったんだよ)


ってなんてこと考えてるんだ私〜


そうしていると話すネタがなくなり私は聞いてみた


「ねぇ山本くん 得意な教科って何?」


と聞くと彼は


「そうですね 理系の科目は得意ですかね 逆に国語や英語とかは苦手です」

「えっ私と逆だ 私は国語と英語は得意 数学や理科は苦手」


(そうなんだ 山本くんって理系得意なんだ 私は理系はさっぱりだよ)


と思っていると彼から


「そうなんですね 理系であれば教えれますよ」


と言ってくれた

私は嬉しかった


「えっ本当 是非お願い」

「わかりました じゃあやりましょう」


(やった〜 山本くんに教えてもらえる)


そして勉強を続けた

わからない問題があり春翔くんに聞く


「ここの数式これであってる?」

「はいバッチリです」


(褒めてくれた〜 嬉しい〜)


「良かった 山本くん教えるの上手いね」

「いえ中川さんの理解が早くて完璧なだけですよ」

「そんなことないよ 山本くんは教えるのが上手いの そこ自信もと」


私は自分のことを卑下する彼を見て注意した

そしたら彼は


「はい」


と答えた 


(可愛い 照れてるの可愛い〜 もう何これ)


そして 私はこんな提案をしてみた


「ねぇねぇ山本くん LAEMやってる?交換しない?」

「はい やってますけどいいんですか?」

「そりゃもちろん クラスの仲間だしね それに・・・」


「それに なんですか?」

「今の聞かなかったことにして」


(危なかった まじで私何やってるんだよ こんなところで告白とか無さすぎる)


そしてその後LAEMを交換した

私は嬉しくなった


(うふふ 交換できた〜 もう最高だよ)


「今日はもう下校時間ですし終わりましょうか」

「そうだね じゃ また明日」

「はい また明日」


そして私は彼と別れた 

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