第8話 春翔くんと勉強会(デート)1 愛梨side

私たちは図書館で勉強を始めた


そして私はこんな提案をしてみることにした


「ねぇ山本くん」

「何 中川さん?」

「次のテスト勝った方が負けた方にお願い事できるっていうのはどう?」


と聞く 

私は心の中でこんな事を考える


(急にこんなこと言って引かれないかな、なんかラブコメみたいだよね)



「わかった 勝った方がお願い事できるということでもちろん常識の範囲で」

「そりゃ もちろん じゃそうゆうことで山本くん負けないから」

「あぁ 僕も負けないよ」


(よっし 私が勝つ)


と私は誓ったそして勉強を始めたが全然集中ができない なんでかって 

だって春翔くんがカッコいいんだもん 

いつもはもう少し顔とか隠してたりするのにイケメンすぎ 顔を隠すなんて勿体無いなぁ 

そんなことを考えていたら


『ク〜』


私のお腹がなってしまって 

ものすごく恥ずかしくなって顔を赤くなっていった


(何やってるの私、好きな人の前でお腹を鳴らすなんて)


「い 今 のは なんというか」


私は言い訳をしようとしたら


「よし昼ご飯食べに行くか」


と言ってくれた

私は小さな声で「うん」と答えた


(あああああ カッコ良すぎるよ こんなの惚れない人なんていないよ)


そして私たちはご飯を食べに向かった


「中川さん 何か食べたいのある?」


と春翔くんが聞いてくれたので私は


「う〜ん そうだな じゃラーメン食べたい」


と答えた

そして春翔くんは


「えっ本当にラーメンでいいの?」 


と聞いてきた  

私は


(デート《勉強会》でラーメンはなかったかな? でも食べたいんだもんいいよね)


「うん 一人じゃ入りずらいし いいかな?」


「もちろんオッケー じゃラーメン屋行くか」


(もう嫌な顔せずにオッケーしてくれるなんてもう最高)


「これってどうやって注文するの?」

「そこの販売機で食べたいのを選んで店員さんに渡すって感じ」

「なるほど 詳しいね」

「まぁ偶に食べに来るしね」

「そうなんだ」


(いろいろ教えてくれて嬉しい もうなんでこんな優しい山本くんはモテないんだろう でもモテないから私には勝ち目あるよね)


と考えながら二人でラーメンを選んで店員さんに渡して待っていた 


「楽しみ ラーメン」

「そうだね中川さんがウキウキしてるのが伝わるよ」


と春翔くんに言われ私は恥ずかしくなって顔を赤らめ始めてきた


(仕方ないじゃんだって初めて来たんだもん)


「なんか恥ずかしくなってくるからそう言うの言わないで」


と言ったら春翔くんは


「すまん はしゃいでたからつい」

「もう」


と私は頬を膨らませて怒った


そんなことしてたらラーメンがやってきた


「お待たせしました 熱々なのでお気をつけくださいね それよりもお客様の方が熱々ですかね」


と店員さんが言ってきたので私は恥ずかしくなり顔が赤くなっていてた

隣を見たら春翔くんも顔を赤くしてた


(もう店員さんのバカそんなこと言わないでよ)


私はこんなことを思った


「さ冷めたら い嫌だし た食べよっか」

「そそうだね」


と恥ずかしさを抑えながら私は食べ始めた


「美味しい」


本当に美味しかった 

ラーメン屋ってあんまり来ないけどこんな感じなんだ 

一人じゃあれだけどまた来たいなと考えていたら春翔くんが固まっていた


「どうしたの山本くん」

「い 嫌別に気にしないで うん美味しいね」

「うん美味しい」


そして食べ終わりラーメン屋を出た


「この後どうする?」


と聞かれてまだ帰りたくないので私はこう提案をする


「私はもう一回図書館に行って勉強したいかな」

「わかった行こう」

「うん」


(よっし まだ一緒にいられる)


そして二人でまた図書館へ向かった


春翔くんと図書館に戻り勉強を始めた 

もちろん私は全然集中できていない 

でもそれを悟られないように勉強をしている 


「ねぇこの問題ってこれで良かった?」


と春翔くんが聞いてきたので私は


「うん合ってるよ その前の問題が間違ってる」

「えっと あっ 本当だありがとう中川さん」


とニコッと笑い言われ私は顔を赤め始めた


(何今の笑顔 可愛すぎない 男なのに可愛いとか反則だよ であの僕なんかしちゃいましたって顔も最高だよ)


「どうしたの中川さん」

「別に気にしないで」


私は可愛ずぎる春翔くんのことを考えていて春翔くんに少し強く言ってしまったことに気づかなかった


「ごめんなんか嫌な思いさせちゃったなら謝るよ」

「違うよ そう言うわけじゃないんだ こっちこそごめんね」


(私少し強く言っちゃったみたい 私のバカーこれで嫌われたらどうしよう)


と思いながら勉強をしていると誰かがやってきた


「あれ春翔か」

「えっ和哉」

「春くんじゃんそっちは えっ中川さん」

「うわ本当だ どうしたんだよ春翔 中川さんと一緒に勉強だなんて そしてなんか服がいつもよりも」

「それな春くんいつもはもう少しダサい格好するのに」

「悪かったなダサくて」


(何この人たちは山本くんのなんだ?、そして春くん呼びもしかして彼女とか そうだよね山本くんはモテそうだもんね)


と私は少し悲しくなってしまった

そして春翔くんは


「ごめん中川さん えっと紹介しないとだね」

「そういや言ってなかったすまない 俺は春翔の幼馴染で小学生から一緒の日川和哉でこっちが」

「春くんと保育園の頃からの幼馴染兼和くんの彼女の川谷結奈ですよろしく」


と自己紹介をしてくれた 


(よかった 山本くんの彼女じゃなかった これならまだ大丈夫だね)


そして私も自己紹介をした


「私は山本くんのクラスメイトの中川愛梨です よろしくお願いします」

「ねぇ中川さん 愛ちゃんって呼んでいい?」

「ちょ結奈急にそんな距離を縮めたら怖がれちゃうだろ」


春翔くんは距離を縮めようとしてきた結奈に注意をしていたが私は


「そんなことありませんよ はい大丈夫です 私はなんと呼べばいいですか?」

「やった そうだなぁ まぁ普通に結奈って呼んでよ」

「わかりました 結奈よろしくお願いします」

「硬いなぁ もっと敬語なしでいこうよ」

「わかった よろしくね結奈」

「うんよろしくね」


私はこれで春翔くんの昔のこととか聞けそうで嬉しかった 

もっと仲良くなって聞くと言うのが私の今の課題かな


「それで二人は何してるの?」 

「それな なんで中川さんと春翔が一緒に勉強してるだ」

「まぁ色々あってテスト前だし一緒に勉強しようよってなったんだ」

「そうそうなるもんなんか」

「まぁ現実になってるからね」

「そうだな なんか二人はデートみたいだな」

「ちょ和哉 何言ってるの」

「だってなカッコいい格好してるから」

「そりゃだって中川さんと行くなら隣にいてもいいような感じの方がいいじゃん」

「まぁ春くんはもとがいいんだから」

「僕はモテたくないの」

「まぁそうだよな」


(えっ山本くんってモテたいとか思ってたりしないんだ なんでなんだろう?)


「えっとモテたくないってのはどう言うことなの?」


そう聞くと


「あの その まぁいつか話すことがあったら話すよ」


なんか誤魔化されてしまったそれだけ聞かれたくなかったのだろう

私はそれを聞こうとしてしまった


そして日川くんが


「まぁこいつのことだしいつか話してくれるさ中川さんも気になるかもだけど無理に聞いたりはしないでやってくれ」

「そう言うことなら 気になりはするけどわかりました」


私は諦めきれはしなかったけど仕方ないのでいつか聞ける日を待つことにした


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