燈火のアルスマグナ：黄金の王と鉄学者

万物を錬成する技術：錬金術。かつて世界の最果てへと辿り着いた偉大な王：イスカンダルによってもたらされたその力は、人々に『願いを叶える力』を与えた。
彼が人々にもたらした大いなる炎：イスカンダルの燈は、鉄屑から黄金を生み出す事すら可能にし、世界の産業に革命を起こした。
あらゆるものが手に入る恵まれた世界は、神の名の下に平和の枠組みを構築し、世界は歴史上最も栄える黄金の時代を享受しているかに見えた。
そんな中、職人の少女：アルカは、密かに禁断の儀式に挑む。それは平和を望む世界によって禁じられた、荒ぶる王を現世へと復活させる儀式であった。
王とは争いを引き起こし、世界の全てを手に入れんとする願望の化身。それに仕える人間は鉄学者と呼ばれ、世界に仇成す存在として魔女の烙印を押されてしまう。
死罪にすら…続きを読む