概要
ガンバレンバレン!
我妻帆月《あがづまほづき》は、この四月に中学に入学したばかりの十三歳の少女。
彼女はかねてからある問題に悩まされていた。
それは――算数が異様に出来ないことだ。
他の教科の成績は特に悪いわけでもないから、地頭がひどいのではないらしい。
それなのに、簡単な足し算の繰り上がりレベルからして怪しい。
当然、九九もあやふやである。
理由が全く分からず本人も家族も、友達までもが首を捻っているのだ。
そんな彼女の、中学に入学して最初に行われた実力テストの結果も、当然お察しのものであった。
おまけにおかしな勝負に巻き込まれて、さんざんだった帆月は学校からの帰り道、ある女性に出会った。
見知らぬその女性は、帆月にあることを告げたのだ。
それは――――
カドカワ読書タイム短編児童小説コンテストに応募した作品です。
全8話です。
彼女はかねてからある問題に悩まされていた。
それは――算数が異様に出来ないことだ。
他の教科の成績は特に悪いわけでもないから、地頭がひどいのではないらしい。
それなのに、簡単な足し算の繰り上がりレベルからして怪しい。
当然、九九もあやふやである。
理由が全く分からず本人も家族も、友達までもが首を捻っているのだ。
そんな彼女の、中学に入学して最初に行われた実力テストの結果も、当然お察しのものであった。
おまけにおかしな勝負に巻き込まれて、さんざんだった帆月は学校からの帰り道、ある女性に出会った。
見知らぬその女性は、帆月にあることを告げたのだ。
それは――――
カドカワ読書タイム短編児童小説コンテストに応募した作品です。
全8話です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!小さな冒険者は、インコに導かれて克己の旅へ。
幼気な主人公は、算数が苦手。
誰にもある苦手意識を克服するのは、実は物凄く難しい。
ただ、ほんの少しの『切掛』があれば。でもその切掛がなかなか見つからない。
不思議な世界に迷い込んだのは、偶然だったのか必然だったのか。
『幸運のインコ』に出会える確率すら未知数のなか、ダンジョンをクリアしてゆくのもまた『才能』らしい。
『生命の遣り取り』を、笑う事勿れ。
幼い者には充分過ぎるほどの試練。そして勇者は強く大地を踏みしめる。
覚悟を決めて準備努力した者にこそ幸運は約束される。それを裏切らない、感動的で極上の物語だ。
カッコ の中は = で凡そ決着。 - ★★★ Excellent!!!算数で、こんなにワクワクできるなんて!
主人公の中学1年生・帆月は、数学が大の苦手。
とあることから、数学での勝負を持ち掛けられて大ピンチ!
しかし、塾の前で出会った女性に教えられた言葉を唱えると、そこは……。
算数×冒険ものです。
算数問題が解ければミッションに成功でき、解けなければかなりの痛手を背負うことになり……楽しくも過酷ですが、こんなシステムが小・中学生の頃にあったら、もっと数学ができたかもしれないなーと思います(笑)
短編であってもワクワクしながら読むことができて、主人公の成長も見ることができました。
しかし、気になる登場人物がいたりして、ぜひ長編として読みたいな、と思う作品です。