概要
月世界で緑を見たら、きっと人は嬉しくなる。
月面で農業を行う企業の観光部門で働く青年は、現状に少しの不満を抱きながらも、平穏な毎日を過ごしていた。あるとき、訪れた観光客の一人から、奇妙な依頼を受ける。この焼き物の球体を月面に置いて、観察してくれないか――。
柴田恭太朗様の企画【三題噺#7「サイコロ・野菜・とり」】に参加しようとして締め切りが過ぎてしまったので、開き直って、字数制限なしにのびのびと書き散らかしたものです。
同じ世界観の作品があります。全て単独で読めます。
『桜 in space』
https://kakuyomu.jp/works/16817330653549960893
『プレゼント in the sky』
https://kakuyomu.jp/works/16817330661833186300
柴田恭太朗様の企画【三題噺#7「サイコロ・野菜・とり」】に参加しようとして締め切りが過ぎてしまったので、開き直って、字数制限なしにのびのびと書き散らかしたものです。
同じ世界観の作品があります。全て単独で読めます。
『桜 in space』
https://kakuyomu.jp/works/16817330653549960893
『プレゼント in the sky』
https://kakuyomu.jp/works/16817330661833186300
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!殺伐とした月砂漠に現れた緑、それは伝統により紡がれた人類の希望
『月』企画 BEST 5
月面を舞台にしたSFヒューマンドラマ。
どれほど科学が進歩しようとも、人類には置き去りにしてはならないものがある。
その礎を忘れてしまえば、やがて文明は心ないエゴイズムの塊になっていってしまうに違いない。
月面に置かれたそれが幾度も風貌を変え、やがて現出した奇跡の形態。
その終の姿は主人公の心に鮮やかな新芽を芽吹かせた。
それこそがきっと長い年月に培われた伝統の力。
どれだけ古めかしくとも守り、伝えていくべきものが人類にはある。
見事な想像力と洗練された描写により、温故知新の大切さをナチュラルに訴えたSFストーリーがここにある。 - ★★★ Excellent!!!世界観、人間模様、惹き込まれるストーリー。ぜんぶ揃った本格的なSFです
鐘古こよみさんの作品を読んでいると、大作を書くには大きな机が要るのだということをつくづく思い知らされます。あれもこれもと、いろいろなものがたくさん仕舞える抽斗の多い大きな机です。
書くにあたっては抽斗をひっくり返し、取捨選択して整頓し、足りないものは補充されているのだと思いますが、それも大きな机を使い熟すだけの技量があるからできることだと感じます。
実は私は、SFは好きではありますが、得意ではありません。なので、傑作と名高いものなどだと難しすぎて、映画は楽しめるけれど小説は無理……なんてことも多いです。
でも、こちらの作品はバリバリSFチックな世界観が伝わってくるにも拘わらず、とてもわかり…続きを読む